ブリストル ブリタニア
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Bristol Type 175 | ||
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要目一覧 | ||
運航乗員 | 5 | |
乗客 | 133(最大) | |
初飛行日 | 1952年8月16日(原型機) | |
全長 | 37.9 m | |
全幅 | 43.6 m | |
高さ | 11.4 m | |
機体重量 | 37,400 kg | |
最大離陸重量 | 84,000 kg | |
エンジン | ブリストル・プロヂュース765 ターボプロップ4発 | |
推力 | 13,244 kW | |
巡航速度 | 575 km/h | |
最大速度 | 639 km/h | |
航続距離 | 6,870 km | |
最大実用限界高度 | 7,300 m | |
生産機数 | 85機 |
ブリストル ブリタニア(Bristol Type 175 Britannia)とは、イギリスのブリストル社が、ダグラス DC-4の後継機を目指して開発した長距離ターボプロップ4発旅客機である。1952年に初飛行したが、開発に手間取り、エンジンに問題があり、その解決策が見つかる間に2機の原型機が失われた。そうしている間にもアメリカでは経済的なボーイング707やダグラス DC-8といったジェット機の開発が為された。そのため1960年に生産が終わるまでに、わずか85機が生産されたが、ブリタニアは西側の長距離ターボプロップ旅客機では最高峰であるといわれているが、中距離のビッカース バイカウントよりもはるかに生産数が少ない。
[編集] 経緯
イギリスが開発する旅客機を審査したいわゆるブラバゾン委員会の4種類の旅客機のうち、ブリストルはそのうちType IとType IIIの契約を得た。その後エンジンについて紆余曲折を経た上で、当初の48人乗りからさらに大きなブリタニアが完成した。しかしながら開発に手間取ったために受注が伸び悩み、量産型の100型シリーズはわずか15機がBOACに引き渡されたに過ぎず、イギリス空軍には貨客混載タイプの250型を23機を受注したが、胴体を延長した300型ではBOACの18機以外には大口の受注が得られず、経済的に成功したとはいえない結果に終わった。その旅客型も1960年代以降はチャーター航空会社に売却されたり貨物機に改造されたりした。