ブルーマウンテン
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ブルーマウンテン(Blue Mountain)とは、ジャマイカにある「ブルーマウンテン山脈」の標高800~1200mの特定エリアで栽培されるコーヒー豆のこと。香りが非常に高く、繊細な味。
香りが高いため他の香りが弱い豆とブレンドする事が多い。
限られた地域でしか栽培されないため、収穫量が極めて少なく、高価な豆としても知られている。
豆の品種は、他のジャマイカ産の豆と同じ物である。
それ以外の地域が産地のコーヒーには「ブルーマウンテン」という名前をつけることが出来ないはずだが、日本に輸入されている豆の多くは標高800m以下の麓で栽培されたにもかかわらず「ブルーマウンテン」の名を付けていることが多く、本来のブルーマウンテンを入手する事は極めて難しい。
上記の理由から、国内での「ブルーマウンテン」としての販売量が正規輸入量の3倍というあり得ない事態になっている。
特に、一般の喫茶店でも1kg当たり5万円~10万円(2005年の相場)もするため、かなり高価なコーヒーとなる。この為、一般向けに出すにも数が出ないため置くことが極めて困難な豆とも言われている。
1936年(昭和11年)に初輸入された際に「英国王室御用達コーヒー」というキャッチフレーズが付けられたが、当時ジャマイカが英国領であり英国女王も飲んでいるだろうという勝手な憶測が元になっている。
日本人好みの風味と調和のとれた味で一部のコーヒーファンを魅了しているが、輸出量の95%が日本向けであり、ありがたがって高価な金額で購入しているのは日本人だけだとも言われている。
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