プロパティ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
プロパティ (property) は物体の特性・特質を意味する言葉である。
目次 |
[編集] 言語の概念としてのプロパティ
一部のプログラミング言語において、プロパティとはクラスに定義できる、特殊なメンバの一種である。
プロパティへのアクセスは文法上はフィールドと同様に行えるものの、実際にはアクセサの呼び出しに変換される。フィールドと同様に扱うことができるので、メソッドを呼び出すより簡潔で、かつ操作の意味が明確な記述が可能となる。一方で、内部ではメソッドの呼び出しとなるので、データの取得・設定に際して介入を加えることが可能になる。例えば、設定される値を事前に検証したり、GUIの表示状態を表すために取得のみ可能なプロパティを設けたりすることができる。
このようなことから、プロパティはフィールドとメソッドの中間的な存在と考えることができ、また高水準なカプセル化の実現にも使われる。
この場合のプロパティは、プログラミング言語によってはフィールドやメンバ変数と呼ぶことがある。Javaには、C#のプロパティに近い機能としてBeanがある。UMLではプロパティのことを属性と呼ぶ。
[編集] Windowsにおけるプロパティ
Microsoft Windowsにおけるプロパティは、コンピュータ、ファイル、アプリケーションの設定などの情報を保持した属性のことである。
[編集] Javaにおけるプロパティ
Java言語におけるプロパティは、System.getProperties()
によって取得できる変数やjava.util.Properties
やjava.util.ResourceBundle
クラスで管理できる情報や、それらのクラスが管理するプロパティファイルのことを指す。