ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ
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『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』(Hedwig and the Angry Inch) は、オフ・ブロードウェイで上演されたミュージカルと、その映画化作品である。旧東ドイツ生まれの性転換ロック・シンガー、ヘドウィグが、幼い頃に母から聞いたプラトンの「愛の起原」にあるような自分のかたわれ(=愛)を探して全米各地を巡る物語。そんな彼女の人生が彼女自身の魂の歌と共につづられる。
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[編集] 製作までの経緯
俳優のジョン・キャメロン・ミッチェルと作曲家のスティーヴン・トラスクが、ニューヨークのSqueezeboxというナイトクラブでヘドウィグを登場させたのが始まり。そのキャラクターを段々と膨らませていき、舞台へと発展していった。
[編集] 舞台
1997年よりオフ・ブロードウェイで上演。ロングランを記録し、マドンナがその楽曲の権利を手に入れようとした事は有名。 また、ヘドウィグのカツラを模したかぶり物をした、ヘドヘッドと呼ばれる熱烈なファンを生み出した。あるファンは400回以上劇場に足を運んだという。
また、キャストを変えてアメリカ各地やロンドン、カナダ、ドイツ等でも上演されている。
日本では三上博史主演で2004年と2005年にPARCO劇場他で上演され、人気を博した。
2007年山本耕史主演で上演された。
[編集] 映画化
舞台ではジョン・キャメロン・ミッチェルがヘドウィグの恋人トミーも演じたが、映画版では新進俳優のマイケル・ピットが演じた。他の出演者は、ミリアム・ショア、スティーヴン・トラスク等。サンダンス映画祭観客賞、監督賞をはじめ、数々の賞を受賞した。
[編集] 楽曲
以下に本作に登場する楽曲を記す。
- Tear Me Down
- The Origin Of Love
- Angry Inch
- Wicked Little Town
- Wig In A Box
- The Long Grift
- Hedwig's Lament
- Exquisite Corpse
- Midnight Radio
- Nailed
- Sugar Daddy
- Freaks
- In Your Arms Tonight
※The Origin Of Loveはプラトンの「愛の起原」がもとになっており、本作のストーリーの中核を担うものである。
[編集] 評価
パワフルな楽曲と、奇想天外なヘドウィグの衣装が話題を呼んだ。
[編集] 外部リンク
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