ベネズエラの国旗
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ベネズエラの国旗は、黄・青・赤の三色旗で、中央に星がデザインされた旗。 元々のデザインは1811年の独立運動時に決められた。現在は左上に国章が配置されている。 黄色は国の豊かさを表し、赤は国民の血と勇気を表し、青はスペインとベネズエラを隔たらせている水を表す。1806年3月12日に初めて使用されたもので、現在でも3月12日を「国旗の日」としている。デザインはその後何度か一部改変され現在に至る。
19世紀前半には独立戦争時代に立ち上がった7植民地州(バルセロナ、バリナス、カラカス、クマナ、マルガリータ、メリダ、トルヒージョ)を表す7つの星が、国旗の中央に追加された。その後1817年、アンゴスチュラ宣言の中で、シモン・ボリバルがガイアナの解放を受け8つめの星を追加した。但し2006年まで正式には認められなかった。
1954年2月17日、政府用の国旗には国章を擁すると制定された。商船、国際スポーツ大会など民間用途では国章は使用されない。ただし、2006年8月2日のWBAライトフライ級タイトルマッチ、亀田興毅vsファン・ランダエタの試合では国章が入っていた。また、東京ヤクルトスワローズのアレックス・ラミレスが打席に立つと国章が入った国旗が応援席に掲出される。
2006年3月12日再度デザインが一部改変された。正式に8つめの星が追加され、国章が一部改変された。従来の国章では中央の馬が右方向に走っていたが、この改変では左方向に向けられた。この改変は、すべての国旗の変更となりコストが大きくかかる、左翼政権を暗に象徴しているのでは、元々の8つめの星であったガイアナは現在独立国でありベネズエラの一部ではない等を論拠とする批判も噴出し、国内で大きな論争を呼んでいる。