ベビーベッド
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ベビーベッド(cot、アメリカ英語ではcrib)は、新生児や幼児のためのベッドのことである。アメリカ英語で言うcribといった場合は、家畜に飼料をやるための「かいば桶、まぐさ桶」といった意味や「家畜小屋」の意味も持つので注意。語源的には、cottageと関連したものである。
ベビーベッドは、新生児が少し動くようになって、もはや揺り籠、新生児用かご型ベッド(bassinette)の中に置いておくのは安全ではないと思われるようになったところから使われるようになるベッドである。
ベビーベッドは、幼児をベッドの中に留めておくために設計されている。両側の側板は幼児がよじ登ることができないくらいの高さにし、足場も設けられていない。この設計の裏には、幼児が目覚めても、家の中をうろつき回ろるよりも、すぐにまた眠りについて欲しいという願望が働いているものと思われる。ベビーベッドはその重心が低く、幼児が多少成長してきても、揺り籠よりも安定して、倒れにくくなっている。幼児がベッドの中で転んだりしても、揺り籠よりも遙かに安定している。
[編集] アメリカ英語で言うcot
アメリカ英語で言うcotは、一般にベッドの両端を持って真ん中で折りたたみ、転がして持ち運びのできるのできる簡易ベッドのことである。こうしたcotと呼ばれたベッドは、予期しない来客で、通常のベッドが空いていなかったりしたときのための一時的な使用のためのものである。
cotは、軍隊でも移動用ベッドとして使われている。キャンプからキャンプに一緒に移動していく。なかには持ち運びの便や軽量ということを考えて、木枠にマットレスを乗せて使うようなものもある。ちなみに病院の病室で用いられる簡易ベッドもcotである。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 安全なベビーベッドについての情報 シアトルの子ども病院のサイトから
- ベビーベッドの安全性ガイドライン 安全なベビーベッドを選ぶための基準