ベビーユニバース
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ベビーユニバースとは、その名の通り「赤ちゃん宇宙」のことである。
宇宙誕生時のビックバンによって生じた宇宙を指す。現在までの研究によれば、ビックバンに関しては次のような理論的可能性が考えられている。
無からの誕生。具体的には、量子トンネル効果によって、宇宙の素となったエネルギーの塊がある一点に集まることによって、現在の宇宙が誕生したとする理論的仮定から生じる。つまり、あるエネルギーレベルの低い箇所から、ある閾値を超えて、エネルギーが一点(※)に集まり、一気に宇宙が誕生したとするもの。
なお、この宇宙質量に相当するだけのエネルギー(E = mc2から与えられる)が一点に集まるためには、自然現象として起こる量子トンネル効果によって生じるエネルギーを宇宙の質量で割ればよい。それだけ極小の確率で、この宇宙は生まれたのである。
(※)ここにおける点は、3次元時空連続体(フリードマンモデル)内における点である。
[編集] 関連項目
- 宇宙論 - ビックバン - 宇宙のインフレーション
- 量子力学
- 一般相対性理論
[編集] 参考文献
- 宇宙論の項を参照のこと。