ベントレー・コンチネンタル・フライング・スパー
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ベントレー・コンチネンタル・フライング・スパー(Bentley Continental Flying Spur)はイギリスのベントレー社によって製造・販売されている高級セダン。この車種は2ドア・クーペのベントレー・コンチネンタルSシリーズの派生モデルとして誕生した。1957年に発売、1966年にベントレー・コンチネンタルTシリーズの登場によって生産が中止されるまでの9年間に渡って製造された。フライングスパーはベースモデルであるSシリーズの影響もあって当時としては最も高速な4ドアサルーンのひとつとして認められた。
フライングスパーのモデル名は、2005年、ベントレー・コンチネンタルGTの4ドアバージョンという形で復活を果たす。新しいフライングスパーも、以前のフライングスパー同様、最速の4ドアセダンとしてその伝統に恥じないものとなっている。
新フライングスパーは6速ATを装備し、6リッター・552馬力のパワーを誇るツインターボ付きW型12気筒エンジンによって最高速度は312kmに達する(4ドアセダンでは世界最速。しかもこのデータは外気温40℃以上の定員乗車、エアコンを使用した状態での数値である)。ちなみにほとんどのライバル車に付いている250km/hリミッターは付いていない。フライングスパーはコンチネンタルGT同様、VWフェートンとプラットフォームを共用しており四輪駆動が標準装備されている。 フライングスパーはベントレー社のクルー工場で組み立てられているが、大量受注によってクルー工場の生産能力を超える事態になった場合は、ベントレーの親会社にあたるフォルクスワーゲン社のドレスデン工場でも組み立てられる予定という。