ホワイト・ルシアン
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ホワイト・ルシアンは、ウォッカをベースとした、カルーア、生クリームでつくる、甘口のカクテルの名称である。名前の「ルシアン」はロシア人を指す英語であり、材料にウォッカが含まれることから名前がついたとされる。ホワイト・ルシアンは伝統的なロシアのカクテルではないが、ブラック・ルシアンに白いクリームが入ったものであることや、白系ロシア人(White Russians)からもじったものであることなどが、名前の由来ではないかとされる。
目次 |
[編集] 標準的なレシピ
- ウォッカ3/4(45グラム・1.5オンス程。)
- カルーア1/4(15グラム・0.5オンス程。)
- 生クリーム(適量)
[編集] 他カクテルへのレシピ
- ブラック・ルシアンはホワイト・ルシアンから生クリームを除いたものである。端的にあらわすと、ウォッカとカルーアをオン・ザ・ロックにしたものである。このカクテルの場合は、生クリームの代わりにコーラを少量添加するものもある。このコーラを少量加えたブラック・ルシアンにグラス一杯までギネスビールを注ぐと、アイリッシュ・ルシアンまたはブラック・アイリッシュと呼ばれるカクテルとなる。
- コロラド・ブルドッグというカクテルは、ホワイト・ルシアンに少量のコーラを風味として加えたものである。
- ホワイト・キューバンは、レシピのウォッカの代わりにラム酒を入れたものである。
- ホワイト・カナックは、カナダ産のポーラーアイス・ウォッカとマラスキーノ・チェリーを使用したホワイト・ルシアンであり、1990年代にロンドンやカナダのバーで流行した。
- Yoo-Hooルシアンはホワイト・ルシアンの生クリームの代わりに、アメリカではよく知られたチョコレートドリンクである「Yoo-Hoo」を使用したもの。
- ボリシェヴィキまたはブロンド・ルシアンと呼ばれるカクテルは、加えるクリームの代わりにベイリーズ・アイリッシュ・クリームを使用したもの。
[編集] 映画でのエピソード
- ホワイト・ルシアンは映画、「ビッグ・リボウスキ」の中の、ジェフ・ブリッジス扮するデュードの好物。(ルシアンをカフカシアンと呼んでいたことでよく知られる。)
- 映画「キャットウーマン」の中で、ハリー・ベリー扮するキャットウーマンは、ウォッカ、氷、カルーア抜きのミルクのみで作ったホワイト・ルシアンを注文した。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- How to Make a White Russian - ホワイト・ルシアンの作りかた(英語)
- カクテル×カクテル - カクテル総合サイト