ホワッツマイケル
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『ホワッツマイケル?』(What's Michael)は、小林まことによる漫画。およびそれを原作としたオリジナルビデオアニメ、テレビアニメ、テレビドラマを指す。週刊モーニング(講談社)にて連載された。全9巻。なお、連載後期は間隔が空き、不定期連載に近い状況の時も有った。
目次 |
[編集] 概要
踊る猫マイケルを主人公にした読みきり作品集で、作者の分身と思われる小林(こばやし)という漫画家が登場する。
内容は小林家が飼うマイケルを描くものが多いが、同じ登場人物が別の設定で登場する短編ストーリーも多い。
猫の生態をギャグにしたことと、踊る猫というマイケルのキャラクターの可愛らしさが特に女性からの人気を呼び、小林にとっては『1・2の三四郎』に次ぐヒット作となった。マイケルはNECのCDプレーヤーやJTBの旅行券積み立て「たびたび」などのイメージキャラクターに起用され、テレビCMにも登場した。
1986年(昭和61年)度、第10回講談社漫画賞一般部門受賞。
[編集] 登場キャラ
以下は主に、小林家を描いたストーリーでの設定。
- 小林家
- 小林さん
- 小林さんの妻
- 小林たまみ
- 小林夫妻の娘。赤ちゃん語で「ナー」と話す。
- マイケル
- 本作の主人公。トラ猫のオス。三匹の猫での通称は「うにゃうにゃ」。
- ポッポ
- 発情期を迎えたマイケルの為に買ってきた白いメスの仔猫。やがて発情期を迎えて子沢山の出産。
- ミニケル
- マイケルとポッポの第一子(しかしそれ以前にかなり産んでいるので第一子ではない。)。両親のエサも食べることで太っている。マイケル似のトラ猫のオス。
- ムニケル
- 後で生まれたマイケルとポッポの息子。マイケル似のトラ猫。
- メニケル
- 後で生まれたマイケルとポッポの息子。マイケル似のトラ猫。
- モニケル
- 後で生まれたマイケルとポッポの息子。マイケル似のトラ猫。
- ラー
- 後で生まれたマイケルとポッポの娘。ポッポ似の白猫。
- その他
- 加世子
- 隣家の住人
- 伸之助
- 隣家の犬。
- ニャジラ
- 最強のメス猫で「町のボス、犬も逃げる程」。体重45kg。女優が飼っている設定の場合、カトリーヌと名付けられている。なお、小さい頃は可愛らしい仔猫であった。
- 今林(コンバヤシ)
- バーコード頭の中年男性。連載終盤近くに「漫画家・コンバヤシが山梨県上野原町(当時)の山間部に自身の夢であった『東京コンバヤシランド』を開業したが、ほどなく壊滅」という話があった事などから、作者の分身としての意味合いも有ったと思われる。
- リチャード・キンブリ
- 妻殺しその他もろもろの濡れ衣を着せられながら、ジェラードリ警部の執拗な捜査をかわしつつ真犯人を追い続ける獣医。名前から判るとおり(連載途中の1985~86年にテレビ東京で深夜に再放送していた)「逃亡者」のパロディである。
[編集] オリジナルビデオアニメ
1985年11月25日に第1巻が、1988年7月25日に第2巻が発売された。キティフィルムと講談社の共同製作。
[編集] テレビアニメ
1988年4月15日から1989年3月28日までテレビ東京系にて放映された。講談社製作。全45話。
[編集] スタッフ
- 企画:平賀純男、内田勝
- 音楽:馬飼野康二、加藤みちあき
- アニメーションキャラクターデザイン:椛島義夫
- 文芸:飯岡順一
- 脚本:中村修、桜井正明、岸間信明、島崎真弓、田中浩司、杉原恵、金春智子、浦沢義雄、中弘子、渡辺麻実、麻尾るみこ、川崎裕之、翁妙子、萩田寛子、久島一仁、隅沢克之、あかほりさとる、影山由美、松井亜弥、桶谷顕、平柳益実、ほか
- 美術監督:金村勝義、砂川千里、内田好之
- 音響監督:山崎宏
- プロデューサー:江津兵太→池田朋之→川崎由紀夫(TV TOKYO)、鈴木良平(講談社)
- チーフディレクター:樋口雅一
- アニメーション制作:スタジオ古留美、アニメフレンド、きのプロ、スタジオジュニオ、スタジオエニィワン、スタジオ童夢、シャフト、ランダム、ACプロダクション
- 製作:TV TOKYO、講談社
[編集] 主題歌
- 前期OP「マイケル音頭」(作詞:魚住勉 作曲・編曲:馬飼野康二 歌:山瀬まみ)
- 後期OP「マイケルNo.1!」(作詞:魚住勉 作曲・編曲:馬飼野康二 歌:山瀬まみ)
- 前期ED「星空のエトランゼ」(作詞:魚住勉 作曲・編曲:馬飼野康二 歌:山瀬まみ)
- 後期ED「失恋ブギ」(作詞:安藤芳彦 作曲:山梨鎮平 編曲:米光亮 歌:山瀬まみ)
[編集] 声優
[編集] 放映リスト
- 「マイケル登場」
- 「忠犬・伸之助」「マイケルの一日」「ニャジラ現わる」「消えたニボシ」
- 「踊るマイケル」「リングに賭ける」「注射はきらい」「麻薬捜査官マイケル」
- 「マイケルオンステージ」「恐怖のニャジラ」「ポッポ物語」
- 「猫になった小林さん」「柔道猫物語」「逃亡者」「マイケルとお客さま」
- 「マイケルのおるすばん」「ポッポのお見合い」「張り込み」「真夜中の戦い」
- 「ニャジラ物語」「猫の喫茶店」「マイケルの恩返し」「裸のマイケル」
- 「伸之助の幸せ」「恐怖の訪問者」「猫の調教いたします」「ワンニャンマラソン」
- 「もてもてマイケル」「マイケルのビジネスマン」「お風呂はきらい」「ニャジラ売ります」
- 「開かないドア」「おばあちゃん大好き」「マイケル救出作戦」「マイケルむかしばなし みにくいねこ子」
- 「猫の手も借りたくない」「マイケル名画劇場 逃亡者パート2」「迷惑なおみやげ」「コートに賭ける」
- 「ライバルを消せ」「踊ろう!マイケル音頭」「ワンニャン大作戦」「マイケルむかしばなし ニャンデレラ姫」
- 「迷子のマイケル」「ニャジラの秘密」「マイケルとの七日間」「熱中先生・伸之助」
- 「世界はマイケルのために」「伸之助の出迎え」「目撃者マイケル」「お邪魔ネコ」
- 「猫に好かれる方法」「逃亡者パート3」「踊ろう!マイケル音頭」「風雲!猫相撲」
- 「猫に爪あり」「取り調べ」「一番暑い日」「会議は眠い」
- 「夫婦ゲンカは猫も食わない」「猫とカメラマン」「マイケル七変化」
- 「こまったコマーシャル」「猫と暮らす方法」「マイケル最悪の日」「ワンニャンオリンピック」
- 「とんだお客様」「伸之助の夢」「食べすぎはダメよ」「立腹パーティ」
- 「セールス撃退作戦」「逃亡者パート4」「帰れないマイケル」「爆笑!フルコース」
- 「マイケルのデパート探検」「マイケルむかしばなし かぐや猫」「おばあちゃん対殺し屋」「かってに伸之助」
- 「猫と座禅と和尚さん」「名探偵マイケル」「猫とSOS」「あべこべ生活」
- 「マイケルの子守唄」「恐怖!猫の惑星」「忍者がニャンじゃ」「加世子の逆襲」
- 「赤ちゃんは苦手」「嵐を呼ぶ伸之助」「とんだハイキング」「マイケルむかしばなし 眠れる森のポッポ」
- 「すりすり猫にご用心」「マイケルむかしばなし マイケルの浦島太郎」「注射大好き伸之助」「猫と殺し屋」
- 「百獣の王マイケル」「爆走!マイケルタクシー」「花嫁はニャジラ」「猫のご先祖様」
- 「出前獣医あらわる」「マイケルねずみ小僧」「あの道この道ねこの道」「真犯人はだれニャ?」
- 「マイケルとおしゃべりインコ」「チャンピオンニャジラを倒せ」「とんだ珍獣騒動」「恐怖の宴会!?」
- 「マイケルと錦鯉」「マイケル名画劇場 ニャンタッチャブル」「ペット写真コンクール」「吸血鬼ロラキュラ」
- 「愛しの仔猫」「マイケルと豆の木」「悲しき編集者」「ポッポの乙女心」
- 「赤ちゃん騒動」「ジャングルの王ターニャン」「芸術は猫だ!」「ダイヤモンドは永遠に」
- 「猫と恋人たち」「どろぼう猫」「マイケルのクリスマス」
- 「霊感ねこ マイケル」「飛ぶのは怖い」「珍獣ニャジラ」「大忙し!年の暮れ」
- 「マイケルのお正月」「マイケルむかしばなし 猫年がない理由(わけ)」「ワンニャン寒中水泳」
- 「無実のマイケル」「伸之助の恋」「スキー大好き」「マイケルむかしばなし ワンニャン合戦」
- 「闘病生活」「マイケルむかしばなし 白雪姫と七匹の子犬」「恋するニャジラ」「伸之助の銅像」
- 「他人のメシ」「マイケルむかしばなし マイケルと魔法のランプ」「帰ってきた伸之助」「猫に好かれる男」
- 「ボスの座」「ニャジラ誘拐さる!?」「マイケルむかしばなし マイケルの西遊記」「猫と回転寿司」
- 「マイケルの帰り道」「伸之助の恩返し」「バレンタイン大作戦」
- 「伸之助のお留守番」「ロラキュラ日本へ行く」「マイケルは見ていた」「マイケルむかしばなし 猫の恩返し」
- 「今夜は眠れない」「マイケルむかしばなし マイケルとこぶとり爺さん」「犬あげます」「マイケル名画劇場 ピーターニャン」
- 「ボスの後継者」「伸之助のお買い物」「エリートなんかぶっとばせ!!」「最後の猫」
- 「ノミ取り首輪」「恐怖の放課後」「マイケルむかしばなし ニャンニャン桃太郎」「マイケルを救え」
- 「マンガ家の弟子」「マイケル漂流記」「復活!ボス猫チャル」「ワンニャン卒業式」
- 「マイケルむかしばなし 三匹の子ねこ」「山村刑事・執念の尾行」「化け猫騒動」「マイケルのルーツ」
[編集] テレビドラマ
人気漫画作品のドラマ化で知られるフジテレビの月曜ドラマランドの枠で2度ドラマ化された。1度目は1986年11月24日放映、吉沢秋絵主演。2度目は1987年7月27日放映で小比類巻かほるが主演だった。マイケルはぬいぐるみを演技させ、声は中村ゆうじ(現・中村有志)があてた。
尚、ドラマ版に出演した原田芳雄は、当時NHK大河ドラマ『独眼竜政宗』において、最上義光役で出演しており、これに合わせたのかマイケルがバレーの試合中、原田がサーブしたボールが片目に当たり、眼帯をつけて伊達政宗をイメージしたような登場シーンも一度だけあった。その際、大河ドラマのテーマが流れ、ポッポが「愛姫」とマイケルから呼ばれるなど、大河ドラマにリンクした試みもワンシーンだが存在した。
[編集] キャラクターグッズ
連載当時、サンアロー社のぬいぐるみをはじめとする各種キャラクターグッズが販売され、そこそこのヒットを博した。ぬいぐるみはドラマ『パパはニュースキャスター』にも登場した。鼻の周りが白くアニメや漫画のデザインとは若干異なるが、漫画版「コンバヤシランド」の1コマに正確な描写があるので作者の了承を得られているものと思われる。
テレビ東京系 金曜19時台前半(1988年4月-9月) | ||
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ファミっ子大作戦 | ハロー動物ファミリー |
テレビ東京系 火曜19時台後半(1988年10月-1989年3月) | ||
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