ホーネット (航空機)
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デ・ハビランドホーネット (Hornet) は第二次世界大戦末期にイギリスで開発された戦闘機である。モスキートの流れを汲む木製機で、イギリス製プロペラ機の中で最高速を誇ったが第二次世界大戦には間に合わず、戦後に極東方面などで対地攻撃に使用された。
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[編集] 概要
ホーネットは元はデ・ハビランド社の自主開発機だったが、後にイギリス空軍から仕様書が出され正式な試作機が発注されることになった。試作機は1944年7月に初飛行した。最高速度はイギリス製プロペラ機中最高の776km/hを記録するなど試験結果は上々で、制式採用が決定し生産型の1号機は1945年2月に完成した。
ホーネットはモスキート同様胴体は全木製で、主翼の上面が木製、下面が軽合金製であった。しかし、胴体ははるかに鋭く整形されており重量は軽減されていた。また、長距離戦闘機として開発されたため燃料容量が大きく、後期型では最大4,000kmを越える長大な航続距離を有していた。
イギリス空軍では対日戦にこの機体を使う予定で整備を整えていたが、部隊配備が完了したのは1946年になってからで第二次世界大戦には間に合わずに終わった。生産は1952年6月まで続きマレーの共産ゲリラ鎮圧等に用いられ、最後のピストンエンジン付戦闘機として1955年グロスター ミーティアと交替して退役した。
[編集] シーホーネット
ホーネットの艦上戦闘機型がシーホーネットで、着艦フック装備、翼折りたたみ機構装備、離艦補助ロケットブースター取り付けなどの改修がされていた。部隊への配備はホーネット同様大戦終戦後になったが、同じく戦後配備となったシーモスキートと異なり実際に航空母艦の艦上で運用された。
[編集] スペック
- 全長:11.47 m
- 全幅:13.71 m
- 全高:4.29 m
- 全備重量:9,450 kg
- エンジン:ロールス・ロイス マーリン130 液冷12気筒 1,770 hp×2
- 最大速度:755 km/h
- 実用上限高度:10,680 m
- 航続距離:4,160 km
- 武装
- 20mm機関砲×4
- 爆弾 450kg×2
- 乗員 1名