ポラロイド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ポラロイドは、1937年にエドウィン・ハーバード・ランドが創立したPolaroid Corporationの略称、または同社が開発したインスタントカメラの通称。
Polaroid Corporationは、拡散転写法によるモノクローム及び拡散転写法による天然色写真術によるインスタントカメラ及び、偏光板(ポーラライザー)及び拡散転写法に係る各種感光材料の製造販売及び拡散転写法用のインスタント写真用各種光学器機の製造販売・立体偏光動立体画像に係る光学機器と感光材料のメーカーである。
目次 |
[編集] 経緯
当時3歳のランドの娘が「どうして撮影した写真がその場でみえないの?」との単純な画像形成法の短縮処理に関する疑問を発したときから、ランドは拡散転写法による画像形成の研究開発と解析・光学器機の開発を開始、その後遂に1947年アメリカ光学会で「インスタント拡散転写法画像形成法と撮影器機(USP特許番号02435720)」を公開、その場で撮影し印画を画像形成し実験成果を公開した。
[編集] 製品の発売
- 1948年11月26日 ポラロイド・ランド・カメラ(USP特許番号02435720)を発売。
- 1960年 ヘンリー・ドレフュス・デザイン社と協働で、オートマチック100型を発売。
- 1965年 ポラロイド・スゥインガー・カメラを、20USDで発売。ヒット商品となる。
- 1972年 非剥離法拡散転写法天然色写真法及び自動音波光学焦点検知システムによるオートフォーカスカメラSX-70を発売。
- 1978年 偏光(ポーラライズド)された動画像の拡散転写法映画法「polavision」を発売。
- 1999年 には、拡散転写法写真の市場の75%を占め、ポラロイドI-ゾーン・インスタント・カメラを開発。
[編集] 特許権侵害訴訟
U.S.District Court of Massachusetts(マサチューセッツ裁判所)が1976年4月26日に言い渡した判決において、Polaroid Corporation Co., Ltd.の有する12件の特許権を米コダック社が侵害している旨の当事者系特許権侵害訴訟に勝訴。(米コダック社全面敗訴)
その後1985年10月11日、75日に亘る侵害訴訟上告審で、7件のポラロイド社の特許権をイーストマン・コダック社が侵害している旨の言渡がなされ、約6億ドルの侵害額の損害賠償請求とコダック社の製品・プラントの差押が認められた。
[編集] 外部リンク
- ポラロイドストーリー(日本ポラロイド株式会社サイト内)
カテゴリ: カメラ | カメラメーカー・ブランド | 光学機器 | アメリカ合衆国の企業 | 多国籍企業