マイク・レズニック
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マイク・レズニックとして知られているマイケル・ダイアモンド・レズニック(Michael Diamond Resnick、1942年3月5日 - )は、多作家で知られるSF作家である。また、SFファンダムにも長年参加している。ちなみに、娘のローラ・レズニックもSF作家である。
[編集] 作品テーマ
レズニックのSF作品には2つの顕著な傾向が見られる。第一は寓話と伝説を好む傾向である。彼の作品の多くは伝説のように読めるものになっていて、登場人物も並外れていて名前も華やかである("The Widowmaker"、"Lucifer Jones"、"The Forever Kid"、"Catastrophe Baker")。それらの冒険は伝説的色彩を帯びている。レズニックは歴史や伝説の形成にも興味を持っている。また、作中に自作の詩を挿入することもある。The Outpost(2001年)という作品ではこれらのテーマが扱われている。多角的な視点のストーリーと、ある詩人が話を誇張して伝える様が描かれている。レズニックのこの系統の作品は西部劇的な味わいもある。
レズニックの作品における他の主要なテーマはアフリカである。アフリカの歴史、アフリカの文化、植民地主義とその余波、伝統主義などを扱う。彼はしばしばアフリカを訪れており、その経験を元に執筆している。彼のSFのいくつかはアフリカの歴史と政治に関する寓意が込められている。他にも実際にアフリカを舞台にした作品やアフリカ人が登場する作品がある。
[編集] 作品リスト
- 『ソウルイーターを追え』 The Soul Eater (1981年)
- 『暗殺者の惑星』 Walpurgis III (1982年)
- 『サンティアゴ -はるかなる未来の叙事詩』 Santiago (1986年)
- 『一角獣をさがせ!』 Stalking the Unicorn!: A Fable of Tonight (1987年):ファンタジー
- 『アイヴォリー -ある象牙の物語』 Ivory (1988年)
- 『パラダイス -楽園と呼ばれた星』 Paradise - A Chronicle of a Distant World (1989年)
- 『第二の接触』 Second Contact (1990年)
- 『キリンヤガ』 Kirinyaga (1998年):オムニバス
- 「もうしぶんのない朝を、ジャッカルとともに」 One Perfect Morning, with Jackals (1991年)
- 「キリンヤガ」 Kirinyaga (1988年):ヒューゴー賞受賞
- 「空にふれた少女」 For I Have Touched the Sky (1989年)
- 「ブワナ」 Bwana (1990年)
- 「マナモウキ」 The Manamouki (1990年):ヒューゴー賞受賞
- 「ドライ・リバーの歌」 Song of a Dry River (1992年)
- 「ロートスと槍」 The Lotus and the Spear (1992年)
- 「ささやかな知識」 A Little Knowledge (1994年)
- 「古き神々の死すとき」 When the Old Gods Die (1995年):ローカス賞受賞
- 「ノドの地」 The Land of Nod (1996年)
カテゴリ: 1942年生 | アメリカ合衆国の小説家 | SF作家