マニュエル・アルヴァレス・ブラーヴォ
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マニュエル・アルバレス・ブラーヴォ(Manuel Alvarez Bravo, 1902年-2002年)は、戦間期から第二次世界大戦後にかけて活躍した、メキシコの最も優れた写真家の1人。通常、「アルバレス・ブラーヴォ」が名字とされている。
メキシコ革命(1910年から1920年)の激動の中で少年時代をすごす。1920年代には、来墨したエドワード・ウェストンやティナ・モドッティとも接点があり、彼らの影響も受けて、写真を始めた。
彼の作品は、メキシコをまたはメキシコで撮影した作品であり、ドキュメンタリー写真、人物写真および風景写真が中心であるが、その中には、日常的な対象を撮影しているにもかかわらず、シュルレアリスム的な感覚が見られる作品も多い。これは、アンドレ・ブルトンと出会ったこと(1930年代後半)の影響も大きいが、それ以前からこの傾向が見られることを考えると、少年時のメキシコ革命の体験が、その感覚の理由となっている可能性もある。
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[編集] 代表作
- Optical Parable (Parábola óptica), 1931年([1])
- The Daughter of the Dancers (La hija de los danzantes), 1933年([2])
- The Good Reputation Sleeping (La buena fama durmiendo), 1939年([3])
[編集] 参考文献
日本語では、あまり文献はないが、次の展覧会で取り上げられている。ただ、展覧会カタログには作家略歴はあるが、図版は1点しか掲載されていない。
- 芸術としての写真 その誕生から今日まで ―シカゴ美術館のコレクションから― 1984年10月6日‐12月4日(国立国際美術館にて開催)