マルチポスト
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マルチポスト(Multi-post、Multiple posting)とは、同じ内容の記事を複数の電子掲示板やメーリングリスト等に別々に投稿すること。コンピュータ・ネットワーク上のマナー違反であるとして嫌われることが多い。マルチポストされる記事の内容は、ハードウェアやソフトウェア使用時に於いての疑問や質問、助言を求める場合である事が多いが、それらのマルチポストは特に嫌われる。
マルチポストがマナー違反であるとされるのは、以下のような理由が挙げられる。
- その問題に関心のある人は類似した複数の場所を見ていることが多いため、あちこちで同じ書き込みを見せられ、うんざりした気分になる。
- ある場所で質問が解決されたとしても、ほかの場所ではそれを知らずに回答を付けさせることになる可能性がある。この場合、善意で回答を付けたことが無駄になってしまう。
- この場所だけでは質問が解決するか不安であるという不信感の表明と受け取られかねない。
こうしたことから、回答をする意欲を失わせたり、不快な気分にさせてしまう。
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失礼にならないマルチポストの方法
しかしながら、どうしても早く回答が欲しい時などにマルチポストしたい場合もある。
- マルチポストしていることを明記する。
- 他にマルチポストしたページ(サイト)のURLを明示する。(回答者が回答を書き込む前に、すでに同一内容の返答がないか等を確認できるようにするため。ただし質問掲示板の多くは類似する他の掲示板へのリンクを貼る事自体、ルール違反、マナー違反とされる場合がほとんどである)
- 問題が解決した場合はマルチポストした全てのページに問題解決の報告を行う。
以上のような点に留意すればマルチポストに対する不快感を若干軽減させることができる。 ただ、大多数のマルチポスト(ネット上で実際見かけられるマルチポストによる質問)は、 こうした回答者への配慮はなく、単に迷惑なだけである。 よって、丁寧なマルチポストであっても、マルチポストというだけで嫌われることがほとんどである。
ただし、運営者によって禁止されている場合(mixiなど)は、マルチポストする事自体がNGである。
類語
ネットニュースの場合、複数のニュースグループに記事を投稿するクロスポストという機能がある。一見マルチポストに似ているが、ネットニュース本来の機能であるため、失礼な行為にはあたらない。
クロスポストの場合、そのうちの1個の投稿を閲覧すればそれ以外の投稿を見なくて済む機能がネットニュースに備わっている。
関連項目
外部リンク
- RFC1855 マルチポストがマナー違反であることを明文化した最古の文の日本語訳( その原典 IETF のものRFC1855 - 英語で記述 )
カテゴリ: 半保護 | インターネットの文化