マルポール条約
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マルポール条約(MARPOL)とは、船舶による海洋汚染を防止するための国際条約の略称。議定書では、条約では規制物質の投棄・排出の禁止、通報義務、その手続き等について規定されている。
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[編集] 正式名称
日本における正式名称は、1973年の船舶による汚染の防止のための国際条約に関する1978年の議定書であるが、長いことからマルポール条約もしくはマルポール73/78条約と呼ばれる。
[編集] 概要
[編集] 経緯
- 1973年 国際海事機関(IMO)で議定書が採択(規制内容の一部に問題があり発効せず)
- 1978年 従来の規制に解釈を加えた上で、タンカーの事故による海域の汚染を盛り込んだ議定書が採択
- 1983年 条約が正式発効(日本は同年に加盟)
- 1987年 付属書II、油による汚染の防止のための規則が発効
- 1988年 附属書V、船舶からの廃物による汚染の防止のための規則が発効
- 1992年 附属書III、容器に収納した状態で海上輸送される有害物質による汚染の防止のための規則が発効
- 2001年 付属書IIにケミカルタンカー事故を想定した措置が追加され発効
- 2003年 附属書IV、国際航海に従事する船舶からの糞尿及び汚水の排出に関する規則の発効
- 2005年 附属書VI、船舶からの大気汚染防止のための規則が発効