マーシー級病院船
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マーシー級病院船 | |
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艦級概観 | |
艦種 | 病院船 |
艦名 | |
前級 | ヘヴン級病院船 |
次級 | |
性能諸元 | |
排水量 | 69,360t |
全長 | 272.6m |
全幅 | 32.2m |
吃水 | |
機関 | ジェネラル・エレクトリック式蒸気タービン2基, 1軸, 24,500hp (18.3MW) |
最大速力 | 17.5kt |
航続距離 | |
乗員 | 通常時・民間人12名, 軍人58名 活動時・民間人61名, 軍人1,214名 |
活動準備期間 | 5日間 |
行動期間 | 約90日間 |
マーシー級病院船(マーシーきゅうびょういんせん Mercy class hospital ship)は、2006年時点でアメリカ海軍が保有している世界最大の病院船。同型艦は2隻。
目次 |
[編集] 概要
原形は、1976年に就役したサン・クレメンテ級タンカーであり、それをアメリカ海軍が買い取り、1986年と1987年に病院船として改装し、再就役させたものである。2006年時点で、アメリカ海軍が運用している病院船はこの2隻のみである。
基本的な船型は、タンカー時代のものを踏襲しているものの、上部構造物は大幅に追加されている。艦橋は、船体前部に移動し、船の中央部には大型ヘリコプターが着陸可能な発着甲板が設けられた。船体は白色に塗装され、各所に赤十字マークが付けられている。医療設備として、1,000床のベッドと12室の手術室を持つ。
通常は、アメリカの東海岸と西海岸に一隻ずつ配備され、少数の民間人スタッフで維持されており、整備のために年7日ほどしか航海しない。出動の際は、医療スタッフや支援スタッフを招集・乗船させる手はずとなっており、出航まで5日ほどかかる予定となっている。任務の状況にもよるが、90日間の行動が可能となっている。
[編集] 医療設備
- ベッド数 1,000床
- うち、重篤者用 80床
- 手術室 12室
- 部署・区画
- 受け入れ室
- 放射線治療室
- 殺菌室
- 薬剤室
- 外傷・火傷室
- 歯科室
- 眼科室
- 遺体安置室
- 洗濯室
- 酸素発生室