マーティ・キーナート
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マーティ・キーナート(Marty Kuehnert, 1946年7月19日 - )は、米国カリフォルニア州ロサンゼルス出身のスポーツライター、評論家及びプロ野球チームのアドバイザーである。
[編集] 人物・経歴
スタンフォード大学政治学部出身。太平洋クラブライオンズ(現・西武ライオンズ)のフロントとして入団したこともあった。退団後はスポーツライターとして日本とアメリカのスポーツ文化の違い、またアメリカ人の目で見た日本のスポーツ界の現況をレポートしてきた。
その他、サンテレビプロ野球解説者(阪急ブレーブス戦)、関西テレビなどでの英語中継の実況アナウンス、テレビ東京『スポーツTODAY』のキャスター、毎日放送『世界まるごとHOWマッチ!!』のゲスト解答者なども務めた。1990年から1993年にかけて、アメリカメジャーリーグの下部組織2Aクラスの「バーミンガム・バロンズ」のオーナーとなったこともある。
2004年10月に、2005年からプロ野球・パシフィック・リーグに参入した、インターネット通販大手・楽天が設立する新球団運営会社「東北楽天ゴールデンイーグルス(楽天野球団)」の初代ゼネラルマネージャー (GM) に就任した。就任当初はコネを活かして大型補強をすると豪語していたものの、メジャー経験の浅い選手や過去に日本のプロ野球チームに在籍していた外国人投手のみの補強に終わった。 2005年4月後半、チームの負けが込み、連敗記録も2桁にまでなってしまったことを理由に4月29日付でGMを解任され、球団アドバイザーに降格となった。
球団アドバイザーに降格してからは地元の大学で講演を開いたり、楽天のホームゲームでスタンドに現れてファンと握手を交えている。
[編集] その他
- 大事MANブラザーズバンドのCDアルバム「FOR THE KIDS」に収録されている「キボウ(FOR THE KIDS)」にて、冒頭の英文のナレーションを担当したこともある。
- 俳優としても2004年の大河ドラマ、新選組!でタウンゼント・ハリス役として出演している。
- 2002年7月にパンチョ伊東(伊東一雄)が逝去された際に、追悼文の中で「明らかにカツラだったが、死ぬまでその髪型を貫いた男」と評している。
- 自らの著書やコラムで日本球界の悪しき伝統を徹底的に叩き、MLBを美化している為、(特に)年配のプロ野球OBやファンからは嫌悪の的になっている。鳴り物応援に対しても否定的であり、それがフルキャストスタジアム宮城の鳴り物禁止に繋がった。
- 大沢啓二、ボビー・バレンタインとは犬猿の仲。