ミザール
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ミザール Mizar |
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仮符号・別名 | Mizat, Mirza, Mitsar, おおぐま座79番星, HR 5054, BD +55 1598A, HD 116656, GCTP 3062.00, SAO 28737, FK5 497, GC 18133, ADS 8891, CCDM J13240+5456, HIP 65378 |
星座 | おおぐま座 |
視等級 (V) | 2.23 等 |
変光星型 | ? |
位置 元期:J2000.0 |
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赤経 (RA, α) | 13h 23m 55.5s |
赤緯 (Dec, δ) | +54°55'31" |
視線速度 (Rv) | -9 km/s |
固有運動 (μ) | 赤経:121.23 ミリ秒/年 赤緯:-22.01 ミリ秒/年 |
年周視差 (π) | 41.73±0.61 ミリ秒 |
距離 | 78±1 光年 |
絶対等級 (MV) | 0.33 等 |
物理的性質 | |
スペクトル分類 | A2V / A2V / A1V |
色指数 (B-V) | 0.13 |
色指数 (U-B) | 0.09 |
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ミザール(Mizar, ζ UMa)はおおぐま座にある恒星で、北斗七星の柄の先端から2番目に位置する星である。ミザールという名前はアラビア語の ميزر mīzar(ベルト、帯)に由来する。見かけの等級は2.23等でスペクトル型は A2V である。
視力の良い観測者であれば、ミザールのすぐ東に暗い星があるのが分かる。この星はアルコルまたはおおぐま座80番星と呼ばれる。アルコルは3.99等でスペクトル型は A5V である。この二つの星はしばしば馬と騎手に例えられ、またアルコルを見分けられるかどうかが昔から視力の検査に用いられてきた。ミザールとアルコルは約1/4光年以上離れている一方で、固有運動から見るとほぼ同じ方向に運動していることが分かっており、この二つの星が見かけの二重星なのか、重力的に束縛された真の連星なのかについてはいまだに分かっていない。
望遠鏡と分光法の発明によって、ミザールにはさらに別の伴星が見つかっている。ミザールは望遠鏡によって発見された最初の連星系で、最初にこれを見つけたのはガリレオ・ガリレイの弟子のベネデット・カステリであると考えられている。1617年にカステリはガリレオにこれを観測するよう依頼しており、これを受けてガリレオはミザールの詳細な記録を残している。その後、1650年頃にはジョヴァンニ・バッティスタ・リッチョーリが、ミザールが二重星に見えることを書き残している。この伴星はミザールBと呼ばれ、見かけの等級が4.0等、スペクトル型がA7型で、主星から380AUの距離まで近づく。ミザールAとミザールBの公転周期は数千年である。その後さらにミザールAは1889年に、エドワード・ピッカリングによって分光連星でもあることが発見された。これは歴史上最初に発見された分光連星である。この分光連星をなす二つの星はともに太陽の約35倍の明るさを持ち、約20日周期で公転している。また後に、ミザールBも分光連星であることが明らかとなった。1996年にはミザールA連星系がアメリカの NPOI (Navy Prototype Optical Interferometer) 干渉計によって非常に高い分解能で撮影された。
ミザールA・ミザールB・アルコルの5つの星からなる恒星系全体は地球から約78光年の距離にある。これらの星々は全ておおぐま座運動星団の一員である。この運動星団はかつて同じ場所で同時期に生まれ、今ではほとんど分散した星団であることが固有運動から分かっている。北斗七星の他の星のうち、ドゥーベとアルカイドを除く4個もこの運動星団に属している。
[編集] 外部リンク
- A New View Of Mizar
- Mizar and Alcor articles in Jim Kaler's Stars website
- Multichannel optical aperture synthesis imaging of zeta1 URSAE majoris with the Navy prototype optical interferometer