メス (動物)
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メス(雌、牝)は、オスと対比される動物の性別。主に人間以外の動物で使う。(人間の女性に相当)
動物の中で、子供や卵を産む方を言う。記号は「♀」。(手鏡をかたどったギリシャ文字)
メスは、基本的には卵を産む側の性である。派生的に、卵を体内で孵化させ、子供を産む場合もある。いずれにせよ、卵は精子に比べ、格段に大きく、数が少ない。これは、卵の発生に使われる栄養が、すべて卵の側から供給されるためである。すなわち、子供は両性の間に生まれるが、子供の栄養は、すべてメスが面倒を見ることになる。卵生の場合には、それは卵黄の形で供給され、胎生であれば、さらにふ化後もメスによって栄養供給が行われる。出産後もメスによる栄養供給が行われる例も多い。
雌雄の区別は、生殖巣によって決定するが、それに続く生殖器にも、はっきりした差がある場合が多い。卵生のものでは、単純な出口のみを持つものもあるが、卵胎生や胎生の場合、子宮など、何らかの保育装置を体内に持つ。また、体内受精を行うものでは、精子を受け渡すための、特殊な構造を発達させるものも多い。これらの差は、一次性徴と呼ばれる。さらに、それ以外の体の部分にも、たとえば保育装置などの差が見られることもあり、二次性徴と呼ばれる。
メスの産む卵の数は、雄の作る精子の数に比べ、格段に少ない。したがって、親世代が持ちうる子の数は、メスの卵生産数によって決まると見ていい。
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