メンテ
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メンテ(メンテー、Μένθη)とは、ギリシア神話に登場するコキュートス川のニンフ。ミンタ(ミンター、Μίνθα)ともいう。
メンテは地上を見回っていた冥府の王ハデスに目を付けられ、攫われようとしていた。しかし自らも攫われて妻となったペルセポネがそれに気付き、彼女を香りの良い小さな草に変えて茂みへ隠し、ハデスの目から隠してやった。
以来この草はミントと呼ばれ、今もなお陽光を浴びる度に芳香を放ち、人々に自分の居場所を知らせるのだという。
もしくは、ハデスの浮気に嫉妬し怒ったペルセポネによって「お前などくだらない草になってしまえ」と踏みにじられ、子を孕んでいたメンテは避妊効果のある草に変えられてしまったとも。 このことにより、恋人にプレゼントを贈る際にミントを添えると「余所見をしないで私だけを見て」を意味するようになる。