モスクワ・シティ

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モスクワ・シティ （Москва-Сити、Moscow-City）または、モスクワ国際ビジネスセンター（Московский Международный Деловой Центр、Moscow International Business Center、略称MIBC）は、ロシアの首都モスクワ中心部の都市再開発プロジェクト及び地域の名称である。

地理的には、モスクワ中央区 Central Administrative Okrug, Moscow、プレスニャ Presnya 地区（Third Ringに位置する）と第三環状線 Third Ringに位置し、現在、急激な開発事業が進展している。

モスクワ・シティは、ロシア及び東欧において最初の大規模商業、業務、住宅、娯楽に関する複合体の建設が目標である。この、いわば、都市の中に都市を作るともいうべき計画は1992年モスクワ市政府によって企画・立案された。

モスクワ・シティの建設は、モスクワ川河岸のクラスノ・プレスネンスカヤが選定された。開発地区の総面積は約1万平方キロメートルにもなる。この地区は、モスクワ中心部の下町で再開発が可能な唯一の場所であった。計画から15年経った現在でも多くの工場やコンビナートが立ち並んでいるものの、ゆっくりとではあるが、着実に多くの高層建築の林立する新市街へと変貌を遂げようとしている。

建設中のモスクワ・シティ（モスクワ国際ビジネスセンター）夜景

[編集] 主な施設・ビル

バグラチオン橋とTower 2000

[編集] Tower 2000

Tower 2000（タワー2000）は、モスクワ川右河畔に建設中の34階建てのオフィスビルである。このタワーは、MIBCの開発地域とはモスクワ川をはさんで離れているが、バグラチオン歩道橋によってモスクワ・シティと繋がっている。MIBCの再開発計画中、最初に完成した建造物である。Tower 2000は地下駐車場、レストラン、さまざまな娯楽施設がある。

高さ: 104メートル
面積: 61,057平方メートル
建設工事開始: 1996年12月
建設工事完了: 2001年

結婚宮殿タワー

[編集] 婚姻宮殿タワー

婚姻宮殿は、第2区及び第3区に設けられる。

高さ: 217メートル　sky level;
階数: 46 sky crown
オフィス面積: 81,057平方メートル
総面積: 169,000平方メートル
着工: 2007年5月
完了: 2009年9月

[編集] 水の公園

回遊プールを中心に年中無休のショッピングセンター、レストラン、カフェなど多機能複合娯楽施設や5つ星クラスのホテルを含む。モスクワ・シティにおける娯楽の中心を担う地区である。

総面積: 147,000平方メートル
階数: 36階

[編集] 中央美術館（中央ギャラリー）

MIBC中、最大のコンプレックスのひとつで、第6、7、8区にまたがる。

総面積: 450,000平方メートル
着工: 2005年1月
完了予定: 2007年3月
総費用 30億ドル

[編集] キャピタル・シティ

モスクワ・タワーとサンクト・ペテルブルクを象徴するビルからなるコンプレックス。第9区に建設中。なお、ロシア語のГород Столицは、直訳すると「首都の町」なので英語の名称よりはロシア語のゴロド・ストレイツの方が妥当かも知れない。

総面積: 288,680平方メートル
高さ: モスクワ・タワー268メートル、サンクトペテルブルク・タワー234メートル
総費用: 450億ドル
完成予定 2007年4月

ナベレジナヤ・タワー

[編集] ナベレジナヤ・タワー

ナベレジナヤ・タワーNaberezhnaya Towerは、モスクワ・シティ第10区に位置する。ナベレジナヤ・タワーの建物は3つのタワービルで構成される。タワーA（17階建て）は2004年に完成した。タワーB（27階建て）は、2005年10月に完成。タワーC（56階建て）は、2007年8月に着工予定である。

高さ: 164メートル
タワーA: 39,800平方メートル
タワーB: 53,994平方メートル
タワーC: 160,200平方メートル
建設開始: 2003年10月
建設完了予定 2007年8月
総投資額: 200万ドル

[編集] 輸送ターミナル

輸送ターミナルは、地下鉄や軽軌道、その他の公共輸送機関を結ぶ。オフィス、ホテル、病院、駐車場などが設けられている。

総面積: 20万1,430平方メートル;
着工: 2005年1月;
完成: 2007年1月

第12区

[編集] 第12区

第12区は、業務、コンドミニアム、カジノその他の娯楽施設からなるコンプレックスである。

Number of Floors: 75
Height: 305
Total Investment: $250 million
Total Area: 207,542 square meters

画像:2599.jpg

フェデレーション･タワー

[編集] フェデレーション･タワー

フェデレーション･タワー（「連邦」タワー）Federation Towerは、完成すればヨーロッパで最も高い高層建築となる。またヨーロッパ最初のスーパートールsupertall（300メートル以上の摩天楼）となる。

タワー A: 93階 - 354メートル
タワー B: 62階 - 242メートル
タワー C: 尖塔 - 448.2メートル

Developer: ZAO Mirax-City, Russia
Employer: ZAO Mirax-City, Russia
Architect: Prof. P. Schweger and S. Tchoban (Germany)
Total Investment: $500 million
Total Area: 425,000 square meters;
Height: 448.2 meters
Construction began: 2004
Construction completed: 2008

[編集] マーキュリー・シティ・タワー

超高層ビルディング、マーキュリー・シティ・タワーMercury City Tower は、2005年建設開始。2008年完成予定の計画である。高さ380メートル - 70階建て

Architect: M.M. Posohin, Frank Williams (USA), G.L. Sirota
Total Area: 158,000 square meters;
Height: 380 meters
Construction completed: Q1 2008

画像:City hall 01.jpg

City Hall and City Duma

[編集] 市庁舎・市議会

市庁舎・市議会（ドゥーマ）議事堂City Hall and City Dumaは、モスクワ市政府（市役所）と市議会（市ドゥーマ）が入る建物である。 The structure will consist of four, 308.4 meter, towers. Currently, most of the administration's buildings are scattered all over the city. This complex will bring them together, which will provide better organization.

The towers will be connected with 2-storey bridges throughout the building, and at the top with an 8-storey bridge, which will be in the shape of the letter "M" for "Moscow."

Total Area 397,831 square meters;
Height: 308.4 meters;
Construction began: 2006
Construction completed: Q4 2007

ロシア・タワー

[編集] ロシア・タワー

When completed it will be one of the tallest skyscrapers in the world. The tower will have 118 floors, and it will be 648 meters tall. It was designed by Norman Foster.

Total Area: 520,800 square meters
Height: 600 meters
Total Investment: $1.5 billion
Construction began: 2007
Construction completed: 2010
Current status: Site preparation

北タワー

[編集] 北タワー

北タワーは、オフィス棟、コンサートホール、フィットネスクラブ、レストラン、カフェ、病院、駐車場の建築コンプレックスである。

総面積: 73,800平方メートル
高さ: 108メートル
階数: 27階建て
建設開始: 2005年
完成予定: 2007年

[編集] 第20区

第20区には、高層ビルの建設が予定されている。計画では、200メートル、51階建ての高層ビルが建設される予定である。現在、予定地の整備が進められている。

[編集] 区割り

モスクワ・シティの区割り図

第0区 — Tower 2000
第1区 — 博覧会場
第2、3区 — 結婚宮殿
第4区 — 水の公園
第6、7、8区 — 中央美術館
第9区 — キャピタル・シティ
第10区 — Naberezhnaya Tower
第11区 — 駅
第12区 — 第12区複合体
第13区 — フェデレーション・タワー
第14区 — マーキュリー･シティー･タワー
第15区 — 市庁舎・市議会
第16区 — ロシア・タワー
第17区 — ホテル
第19区 — 北タワー
第20区 — --

[編集] 交通・運輸

モスクワ・シティにおける主要な幹線道路は、環状3号線Third Ringと、クツーゾフ元帥大通り Kutuzovsky Prospektである。

地下鉄駅は3駅作ることが計画された。モスクワ地下鉄Moscow metroのフィリョフスカヤ線 Filyovskaya Lineの地下鉄を通すことが計画された。2005年デロヴォイ・ツェントル駅（「ビジネスセンター」駅、 Delovoi Tsentr）が、2006年延伸する形でメジュナロードナヤ駅（「国際」駅、Mezhdunarodnaya）が開通。 and all works on third station, Dorogomilovskaya (between Kievskaya and Delovoi Tsentr), have been postponed. It has recently emerged that there are plans to extend the branch as far as Savyolovskaya station, on the Serpukhovsko-Timiryazevskaya Line.

A rapid transit system to Vnukovo Airport and Sheremetyevo Airport with terminals in each airport is also planned.

[編集] 行政・ビジネス

市庁舎・市議会は、モスクワ市政府からモスクワ・シティに移転する予定である。その他の重要な行政機関や企業については、例えば、グローバル・ハイアットGlobal Hyatt Corporationがモスクワ・シティに土地を購入している。また、モスクワ川には巨大な歩行者専用の橋が開通する。モスクワ・シティ地区は、モスクワとロシアの新たな経済センターとして発展の起爆剤となることが期待される。なお、全体の完成は2020年を予定している。