ライナーノーツ
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ライナーノーツ(liner notes)またはライナーノートとは、アルバムレコードのジャケットやCDアルバムなどに付いている冊子等に書かれる解説文をいう。通常はアーティスト本人ではなく音楽ライターやレコーディング関係者などによって執筆される。
[編集] 概要
内容としては、楽曲の音楽的な解説やレコーディングのエピソード、時代背景や影響を受けたと思われるアーティストや作品といったものまで様々である。特に海外の作品の場合は、非英語圏の日本において作品を印象づける重要な要素となるため、執筆者の人気がそのまま売上に反映されることも多い。
主に音楽評論家が書いている事が多いが、音楽に詳しいコラムニスト、そのアーティストに影響を受けた別のアーティストが書いていたりもする。その作品に関った演奏者や、歌手自身が書き記している事もあり、その場合はセルフライナーノーツ(セルフライナーノート)と呼ぶ。
作品の内容以外にも、その歌手の来歴、音楽的変化、プライベートでの出来事など様々な事が記されている場合があるが、筆者によって取り上げる内容が異なる。
リスナーにとっては、自分の知らない情報を知れるので重要な物である。読んでから聴く者、「先入観を持たずに聴きたい」という理由で全曲聴いてから読む者、聴きながら読む者とリスナーによって読み方も違う。
日本では「斬新だ」「実に素晴らしい」などアバウトに書かれている事があり、専門的な見解は少ない(詳しくは音楽評論家を参照)。