ラスパイレス指数
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ラスパイレス指数(Laspeyres Index))とは、ドイツのラスパイレスが1864年に提案した加重平均して算出した指数。
日本では、国家公務員と地方公務員(地方公共団体の公務員)の給与額を比較する指数を指すことが多い。
※ラスパイレス算式の数式および数式を使用した指数の計算例や、パーシェ算式等の詳細については、指数を参照。
[編集] 概要
地方公務員の給与額を、同等の職種、経歴に相当する国家公務員の給与額を100として比較した場合に算出されるもので概略下記で示される。
- ラスパイレス指数 = (B1*N1+B2*N2..)/(A1*N1+A2*N2..)*100
- B1,B2,..:対象とする地方公務員の職種階層の各給与額
- A1,A2,..:国家公務員の職種階層の各給与額
- N1,N2,..:国家公務員の職種階層の各人数
職員住宅など福利厚生の充実した国家公務員に対してその差を補正するためにわずかに高めの数値に設定されるのが常であったが、バブル崩壊後は、民間への配慮もあって100を越す自治体はもはや少数派になっている。なお給与額には諸手当ては含んでいない。