ラズ語
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ラズ語(らずご、lazuri)は、トルコ東部の黒海沿岸、グルジアとの国境をまたぐ地域で話されている言語である。トルコ国内の正確な話者数は分からないが、10万人とも100万人とも言われる。グルジア国内にもトルコとの国境沿いに約3000人の話者が暮らす村がある。
系統的には、グルジア語と同じく南コーカサス諸語(カルトヴェリ諸語)に属する。グルジア国内で話されているメグレル語と近く、両言語をまとめてザン語 (Zan) 、また、それぞれの言語をラズ方言、メグレル方言と呼ぶこともある。
若年層でラズ語の知識は次第に失われつつあるが、その一方で、トルコ国内では最近になってラズ語の新聞・雑誌の発行やテレビ・ラジオ放送などが始められた。トルコ語のアルファベットやグルジア文字を使って表記されるが、正書法は定まっていない。
西部・中部・東部の3つの方言が区別される。