ラムダ・ドライバ
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ラムダ・ドライバは、賀東招二の小説『フルメタル・パニック!』に登場する架空の兵器である。虚弦斥力場生成システム(きょげんせきりょくばせいせいしすてむ)とも言われ、使用する者の「意思」を「物理的な力」に変換するブラックテクノロジーとされている。
ラムダ・ドライバによる斥力場は見えないとされているが、アニメでは視覚化されている。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
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[編集] 作中での活躍
主に防壁として機体周囲に展開され、クルツのM9が放った砲弾を跳ね返したり、戦車の砲弾(APFSDS)を無力化するなどの活躍をしている。理論上では核兵器も無効化できるらしいが、強度は操縦者の集中力に左右され、不意打ちならば通常兵器でも突破されてしまう。
防御のみならず、攻撃にも使用可能であり、手持ち火器から発射された砲弾や対戦車ダガーに力場を乗せ、破壊力を上昇させることも可能。力場の強度によるが、敵機の力場や装甲を貫通するほどの威力を有する。また、力自体に指向性を持たせ、見えない弾丸のように攻撃することもできる。
力場を機動の補助に使用する場合もあり、ARX-7 アーバレストは道路標識上に着地したり、スペック以上の跳躍が確認されている(追いかけていたコダールmはそれができずに道路標識を踏み潰している)。Plan1501 ベヘモスの場合は、自重による倒壊を回避するのに利用されており、Plan1055 ベリアルに至っては、重力はおろか、あらゆる物理法則を無視した動作が可能となっている(ただしこれは搭乗者による所が大きい)。
なお、かなめの見立てによれば通常の第三世代ASとラムダ・ドライバ搭載機の戦力比は8対1である。
[編集] ミスリル
ミスリルでは、ARX-7 アーバレストのみが、確認されている唯一のラムダ・ドライバ搭載ASである。アーバレスト自体の操縦はM9と同様だが、『戦うボーイ・ミーツ・ガール』で宗介の脳波パターンが登録されたため、ラムダ・ドライバを扱えるのは宗介のみとなっている。またM9D ファルケに搭載される計画もあったが、バニ・モラウタの死により中止されている。
ただし、ミスリル壊滅後に情報部員の一部がARX-8 レーバテインを建造。これは本来は存在しないはずの機体であり、バニの関与は無い。ただし、この機体の場合は、アーバレストに搭載されているAI“アル”自らが設計を行っている。
[編集] アマルガム
アマルガム側では、ラムダ・ドライバ搭載ASとしてPlan1056 コダールなどあり、すでに量産段階に入っている。パイロットが限られるという問題も、薬物を使用することで解決しているようであるが、その場合ラムダ・ドライバの能力を十全に発揮される事はないらしく、宗介の駆るアーバレストに完敗している。尤も質は低くともラムダ・ドライバ非搭載ASにとっては充分過ぎるほどの脅威と言える。
[編集] 妖精の目
『踊るベリー・メリー・クリスマス』における、南沙諸島の海賊拠点での戦闘よりM9に実装されたラムダ・ドライバ観測機器。開発者は不明。使用すると、スクリーンに暗視スコープのような緑色のフィルターがかけられたようになり、色の濃淡でラムダ・ドライバの効果範囲や強弱を見分ける。これにより、M9でもラムダ・ドライバ搭載機と互角以上の戦闘が可能になった(尤も操縦者の技量差や連携、援護攻撃を加味してだが)。
[編集] ラムダ・ドライバ搭載機
- ARX-7 アーバレスト
- ARX-8 レーバテイン
- Plan1056 コダール
- Plan1058 コダールi
- Plan1059 コダールm
- エリゴール
- Plan1501 ベヘモス
- Plan1055 ベリアル