リング2
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
現在、この項目の一部の版または全体について、削除の手続きに従って、削除が提案されています。
この項目の執筆者の方々へ: まだ削除は行われていません。削除に対する議論に参加し、削除の方針に該当するかをどうか検討してください。
「リング2」は1999年1月23日に全国東宝系で公開された日本のホラー映画。小説『リング』シリーズから分岐した『らせん』とは違う映画版オリジナルの続編。同時上映は、『死国』。
映画版の主役である、リングの松嶋菜々子、リング2の中谷美紀、リング0の仲間由紀恵はそれぞれ2代目、4代目、5代目きれいなおねえさんである。映画版リングシリーズの主役は、全員きれいなおねえさんである。
目次 |
[編集] 概要
映画「リング」「らせん」の大ヒットにより製作されたリングのifとしての続編。リングが低予算の映画と製作されたことと「ループ」が大規模な作品とホラーではないことでスケジュール的な問題もあり、本作が製作されることになった。
シナリオの一般公募を行い、結果、396通もの作品が集まったが、大賞は出ず、4通の佳作が決定することになった。(プロデューサーの一瀬降重氏は、シナリオとして面白いものが出来ても、映像化に耐えうるものはないだろうとインタビューで語っている。)なお、この佳作は、後に「the Ringもっと怖い4つの話」として書籍化されている。当時の選考委員は、監督の中田秀夫、原作の鈴木光司、原正人、角川歴彦の4人。
物語は、リングの脚本を務めた高橋洋によるオリジナル展開である。インタビューでは、原作者の鈴木光司に「今回、らせんは忘れます」ということで承諾を得ていると発言している。
余談だが、主演の1人、アイドルの深田恭子は映画出演2作目にしてホラー映画初出演ということになっている。
[編集] 物語
浅川・高山が発見した貞子の遺体に対面する山村敬。彼は、担当の大牟田刑事より貞子が井戸の中で30年間生きたまま、死んだと告げられる。
恋人の高山竜司の死の謎を探る高野舞は、やがて、彼と大学の同期だった川尻という超常現象を研究する医師や失踪した浅川親子にたどり着く。
一時は、舞と行動を共にしたアシスタントディレクターの岡崎は、呪いのビデオを持つという沢口香苗という女子高生と接触する。
貞子の遺体の復元作業を見つめる山村敬。やがて、事件は恐るべき方向へ動き出す・・・。
[編集] スタッフ
- 監督 : 中田秀夫
- エクゼクティブ・プロデューサー原正人
- プロデューサー :一瀬隆重 / 石原真
- 原作 : 鈴木光司
- 脚本 : 高橋洋
- 撮影 : 山本英夫
- 音楽 : 川井憲次
- ビジュアル・エフェクト・スーパーバイザー:松本肇
- 主題歌「氷のように微笑んで」(歌:今井美樹)
[編集] キャスト
- 高野舞:中谷美紀
- 沢口香苗:深田恭子
- 倉橋雅美:佐藤仁美
- 浅川玲子:松嶋菜々子(特別出演)
- 高山竜司:真田広之(特別出演)
- 山村貞子:伊野尾理枝(成人期)、土田芽吹(少女期)
- 山村敬:沼田曜一
- 山村志津子:雅子
- 山村和枝:梶三和子
- 伊熊平八郎:伴大介
- 浅川浩一:村松克己
- 浅川陽一:大高力也
- 角倉刑事:諏訪太朗
- 鵜飼:長曽我部蓉子
- 佐久間:芹沢礼多
[編集] キャッチコピー
- 貞子は生きていた!?
- 事件から一週間・・・
- リングの恐怖は「序曲」に過ぎなかった。
[編集] 関連商品
[編集] 書籍
角川書店より刊行
- the Ringもっと怖い4つの話
- 一般シナリオ公募の佳作4作品「ON AIR」(著:小林勇二)「井戸」(著:藤岡美暢)「誰かが見ている」(著:小倉豊)「ループ・オブ・ザ・リング」(原案:大喜多孝 脚本:勅使川原学)を収録。本はビデオテープのような形になっている。
- 映画版脚本「リング・リング2」(著:高橋洋)角川ホラー文庫
- リング2恐怖増幅マガジン