レオポルト3世 (オーストリア公)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
レオポルト3世(Leopold III, 1351年11月1日 - 1386年7月9日)は、ハプスブルク家出身のオーストリア公(シュタイアーマルク公、ケルンテン公、内オーストリア公、在位:1365年 - 1379年)。神聖ローマ皇帝(ドイツ王)アルブレヒト1世の孫、オーストリア公アルブレヒト2世の子、ルドルフ4世の弟。
ハプスブルク家はアルブレヒト1世の暗殺後、皇帝に選出される者はおらず(伯父フリードリヒ3世が対立王としてドイツ王になってはいる)、この頃ではドイツの単なる一諸侯に成り果てていた。レオポルト3世は1379年、シュタイアーマルクやケルンテンなどの所領とオーストリア公位を継承した。1386年、ハプスブルク家の再興を図るためにスイス西部への勢力拡大を企んだが、3倍以上の兵力を率いていたにも関わらず、盟約者同盟の反攻に遭ってゼンパッハの戦いで大敗、戦死してしまったのである。まさに、停滞期のハプスブルク家にふさわしい最期と言えよう。
ちなみにレオポルト3世の孫は、後に神聖ローマ皇帝となったフリードリヒ3世である。