レクチン
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レクチン (lectin) は狭義には糖鎖を特異的に認識し、糖タンパクや糖脂質の糖鎖部分と結合する能力を有する、酵素や抗体以外のタンパク質の総称と定義されているが、現在では酵素活性を持つものなども含まれてきており、もっと幅広い概念になりつつある。分子内サブドメイン内に糖認識サイトを一つしか持っていない場合でも、多くの分子では多量体を形成するため、糖鎖分子を介した架橋形成能を有するものが多い。
動物レクチンは海綿から、線虫、昆虫、魚類、爬虫類、鳥類、哺乳類(ヒト)までと進化系統樹の下から上までの実に幅広い領域において発見され、レクチン研究者の研究対象とされている。
植物レクチンとしては、マメ科レクチンであるコンカナヴァリンA (Concanavalin A) などが有名である。
菌類のレクチンとしては、キノコ由来のレクチンが多数知られており、現在もその知見は年々増加している。
2006年、レクチンの一種であるファセオリンがTBSの番組内で「ダイエット効果がある」と紹介され、加熱不十分の白いんげん豆を摂取した視聴者の間で下痢や嘔吐などの症状が多発したが、これは同じくレクチンの一種で豆類に含まれるフィトヘマグルチニン (phytohaemagglutinin, PHA) の作用である可能性が高いとされている。
[編集] 外部リンク
- Glyco forum/Glyco word "lectin" - レクチンについての解説
- World of Lectin - レクチンの紹介サイト(英語)
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