レジェンドオブレストール
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レジェンドオブレストールは、シミュレーションRPGツクール95で作成されたフリーウェアのアドベンチャーゲーム(全2作)。作者はSmokingWOLF。1999年に公開される。「レジェレス」と略されることが多い。
[編集] 概要
後に「シルフェイド見聞録」や「シルフェイド幻想譚」などの、いわゆる「シルフェイドシリーズ」で名を馳せることになる、SmokingWOLFのデビュー作である。この作品自体も舞台はシルフェイドという世界であり(余り大っぴらではないながら作中に示される)、「シルフェイド見聞録」より過去の時代が描かれている。1作目と2作目に分かれており、現在のシルフェイドシリーズのアドベンチャーシステムに通じる部分もある。
「シルフェイド見聞録」以降はその画風が高い評価を得ることになるSmokingWOLFであるが、この作品では一切イラストを描き下ろしていない。また、BGMなど他の素材もすべてシミュレーションRPGツクール95付属のものなどを用いており、自作素材は全くない。
この作品は進行が章立てされており、各章はそれぞれ一話完結している。各章の間にはあまり話題の繋がりがなく、後のSmokingWOLFの作品に見られる壮大な世界観は、この作品にはまだ存在していなかったようである。
「シルフェイド見聞録」で特徴的な理不尽気味に暴走するギャグは、この作品に於いてすでにその片鱗が見られる。キャラクターイラストはシミュレーションRPGツクール95のものの流用でありながら、その使われ方の特殊性(異常性)が衝撃を呼び、「この作品のせいで、まともにデフォルトの素材を見ることが出来なくなった」と訴えるプレイヤーまで現れたほどである。
この作品に現れるギャグの一部(『マッチョフラッシュ』、『親父戦隊オヤジンジャー』など)は、後のSmokingWOLFの作品中でも違うキャラクターが用いており、往年のファンを喜ばせている。
[編集] 登場人物
- レストール
- 主人公。ハーフエルフ。自警団の一員である。いつも理不尽な目にあうが、本人も多少おかしな言動や行動をとることもある。しかし基本的にはまともな人物で、自警団にまともな人が配属されただけで幸せを感じていた。後のシルフェイド見聞録のエシュターを始めとしたシルフェイドシリーズ主人公の始祖であり、境遇や性格はどことなく似ている。
- レイシー
- 星の妖精。ドラゴン退治の際に力を貸してくれた。ただ、台詞の語尾に強制的に「☆」をつける星の魔法を使ってレストールに怒られてしまった。後に、シルフェイド見聞録で精霊に昇格する。
- ジェノス
- レストールの後輩。常に剣技の練習を欠かさず、2ではサブイベントとしてレストールに対戦を要求する。ストーリー上での出番は少ない。レストール以上にはまともである。彼女募集中らしい。
- サフィア
- 自警団の一員。女性。ギャグシーンがほぼ皆無であるというこの作品では稀有な存在。名前は2で判明した。怒ると怖い。
[編集] 関連作品
- この作品の後の時代が舞台になっており、レストールの娘クリスティーナがレイシーと共にサブキャラクターとして出演している。レストール自身もわずかながら登場。
- シルバークロウ企画倒れ版
- レストールを初めとした各キャラが登場し、戦闘システムの解説やコントを担当している。2作目の最後で唐突に登場していたキマイラが操作キャラとなる。余談だが2作目のパスワードを入力する場面がある。
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