シルフェイド幻想譚
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シルフェイド幻想譚(- げんそうたん)は、RPGツクール2000で作成された、フリーウェアのRPGである。作者はSmokingWOLF。
略称は「シル幻」又は「汁幻」。
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[編集] 概要
大まかな内容は、15日間の間で島に起こる災いを救うという内容で、その間の行動によって善人にも悪人にもなることができ、自由度が大変高い。主人公の成長のさせ方は、戦闘で得たポイントを消費していく方式をとっている。 初心者から上級者まで遊べるよう、ゲーム開始時に、それぞれ得意分野の違ったトーテム三体のうち一体を選ぶことができる。
シナリオはシリアスかつシビアで、本来なら向かってこない敵を惨殺することが出来たり、主人公以外の味方キャラは戦闘で全滅すると二度と生き返らなかったり、他にも主人公の行動如何で様々な登場人物の命運が決まり、人の生き死にに関してかなり厳しいシーンが中心である。
なお、本作品はテックウィン本誌でのコンテストパーク応募作品として公開され、後にサイトで一般公開されるようになった経緯がある。ちなみにテックウィンにおいては金賞を得た(その上にはプラチナがあり、審査員の一人はプラチナでも良かったと後に語っている)。 また、本作品は従来のシルフェイドシリーズファンだけではなく、さらにRPGゲーマーを多く引き込み、そこからシルフェイド見聞録に触れたというファンも少なくはなく、作者の出世作とも言えよう。
ちなみに開発当初はタイトルをシルフェイド伝承録にする予定であった。
[編集] ストーリー
意識の海に漂っていた主人公は、リクレールによって自分の作った世界に15日後訪れるという災いの阻止を頼まれ、肉体とトーテムの力を与えられる。世界を救うため、主人公はパートナーであるトーテムとともに世界を旅へと出る。 世界崩壊まであと15日……世界の運命やいかに。
[編集] ゲームシステム
- 行動
- 基本的にはフィールドやダンジョンを歩くことよって時間が経過していく。
- 時間の経過と共に世界には何らかの変化に現れ、時にはプレイヤーの与り知らぬ所で大きな事件が起こっている事もある。最終的に15日が経過する(16日目の0:00になる)と世界は滅びてしまい、ゲームはエンディング(いわゆるバッドエンド)を迎える。因みにその間全く何もせずに、ただ宿屋で寝て過ごす事さえ可能である。
- 何かイベントを起こすか、または訪れた事のない街などに入る事で冒険日誌(メニュー画面にて確認可能)にその旨が書き込まれていき、主人公がこの世界でどのように過ごしたかが解るようになっている。
- 戦闘
- 多くのRPGに見られるターン制バトルだが、敵味方とも1ターンに最大4回まで行動できるため、相手の傾向を知る事が戦略を立てる上で重要になってくる。特に集中とWILLの扱い方によってゲームの難易度も大きく変わってくる。
- 集中はフォースの使用に必須となっている。また、集中を重ねるとフォースの威力と共に物理攻撃力やクリティカル率が上がっていく。その後武器攻撃もしくはフォースを使用すると、その時点で溜まっていた集中はリセットされる。このため例えば回復用フォースなどがすぐには使用出来ないようになっており、どのタイミングで集中を行うかは重要な問題になってくる。
- WILLは一日に五回だけ(ハードモードでは三回に制限)使用する事の出来る意志の力で、効果は1ターンのみ。あらゆる攻撃能力と敏捷が大幅に上昇し、更にフォースも使い放題になる。不利な形勢を一気に覆す事も可能で、主に強敵との戦いでの使用を推奨されている。
- 育成
- いわゆるレベルの要素はなく、戦闘で攻撃したり、フォースを使用したりする事で、少しずつ各能力値が上がっていくシステムになっている。基本的に自分より強い敵と戦う方が成長しやすく、反面敵が弱すぎると能力値は全く成長しない。
- 能力値は全部で5つ有り、トーテムごとにそれぞれの能力の上限値、及びLvアップに必要なS.EXPの量が異なっている。各能力値の詳細は下記を参照。
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- 筋力――筋肉の強さ。物理攻撃力と持てる荷物の量に影響。
- 敏捷――素早さ。行動順に影響。
- 生命――生命力。物理防御力とライフ(HP)の上限値に影響。
- 知力――記憶力。覚えられるフォース(魔法)の数、フォース(MP)の上限値に影響。
- 意志――心の強さ。フォース(魔法)の威力、フォース(MP)の上限値に影響。
- こういった要素とは別に、S.EXPと呼ばれる経験値が入手できる。こちらも基本的に強い敵ほど多く入手できるのは同じだが、どんなに弱い敵と戦っても僅かではあるが入手できる。これは任意の能力値に割り振る事が出来る経験値で、物理攻撃重視や理力重視など、自分なりの戦い方を作れるのが特徴である。
- 更に能力値である一定のLvまで達すると、主人公のみ多くのS.EXPを使用して、様々な特殊効果を持つスキルを覚える事が出来る。中には「行動回数+1」といった重要なスキルもあり、S.EXPの使い方にはそれなりの計画性が求められる。
[編集] キャラクター
[編集] 主人公
- 男主人公・女主人公のどちらかを選び、片仮名で四文字以内で名前を付けられる。RPGによくある言葉を基本的に話さない主人公。プレイヤー次第では奇異な行動をとることもある。「アアアア」や一部の下品な単語を名前として付けると、リクレールが特殊な台詞を喋る。特に下品な名前だと認めてもらえないことも。また、他のキャラクターと同名の名前を入力した場合、当該キャラクターやその関係者の反応が多少変化する。名前を入力しなかった場合はリクレールが二つの名前を提案してくれる。その名前がファンの間にも浸透し、男主人公を「ゴンベエ」、女主人公を「ナナシ」と呼ぶ事もある。
[編集] トーテム
- クロウ
- 真面目な性格をした狼型トーテム。男性的。
- 彼をトーテムにすると筋力と生命が高くなる。固有スキルは「防御」。フォースに関してはあまり得意ではないがそれ故小難しい戦術を立てずに使える。真面目で堅物な性格であるため突っ込みのキレが一番鋭く、初期プレイヤーの大半が彼を選ぶためもあってか、プレイヤーにとっては最も親しみ安いキャラクターである。シルエットノートには、彼の子孫(ただしトーテムではなく実際の犬で、かつメスである)が登場する。
- フェザー
- 軽い性格をした鳥型トーテム。男性的。
- 彼(?)をトーテムにすると敏捷性が高くなり、フィールドマップでの経過時間が減る。その他のパラメータは平均的。固有スキルは「回避」。お調子者の軽い性格で、くだけた敬語を使って話すのが特徴。美しいものが好きで、主人公を女性にすると度々喜ぶシーンか見受けられる。男性的な性格をしながら、作者曰く「女性が好きなため、スケイルのように人間になるとしたら女性になる」らしく、度々女性化したイラストが描かれる。喜ぶと「ピュー!」と口笛のようなものを吹くのが癖。幻想譚のトーテムの中で唯一シルエットノートへ登場していない(他キャラと性格が被るため)。
- スケイル
- 探究心にあふれる水竜型トーテム。女性的。知識のトーテムを表すかの様に、その額には紅玉が埋め込まれている
- 彼女をトーテムにするとフォースに関して有利な能力が身につき、湖や水路に入れる。唯一固有スキルを持っておらず、そのかわりフォースを最大5個まで覚えることが出来る(他のトーテムは最大4個まで)。頼れるお姉さんといった性格で、主人公の様々な奇行を叱り付ける事もあれば優しく窘めたりもする。好事家的な側面があり、度々頬を赤らめるシーンがある。あることをすると人間に変身することが出来るようになる。トーテムの中で唯一別れを告げるパターンが二通りある存在で、もう一方のイベントはある意味最もドラマチックである。本作品で最も人気のあるキャラクターであり、シルエットノートにも登場する。
- 公式イラストでは、彼女の横向きの姿が出ているが、装備品は特製のようだ。
[編集] 仲間
主人公と共に行動し、戦闘を助けてくれるキャラクター達。トーテム能力者が多い。ただし、同種のフィールド移動能力(フェザーの高速移動、スケイルの水中移動)を持たないキャラクターを仲間にした場合、その能力が無効化されてしまう。一部キャラクターを除き、戦闘にて全滅するとその時仲間になっていたキャラクターは死亡してしまい、以後二度と登場する事は無くなってしまう。
- エージス
- サーショの町の兵隊長。大気の盾の所有者。トーテムを宿しており、引退間近だがまだ現役並の力を保有している。豪快な性格で、部下たちにも慕われている。魔王の復活を阻止するため旅立つが……。城にメアリーという娘を残している。
- 基本的には肉弾戦を得意とするキャラだが、多少フォースも使える。仲間になるキャラの中では最も装備武器が強力であり、また高速移動の能力を持つため、フェザーを宿している主人公とは特に相性が良い。
- シルエットノートではエイジとして登場する。
- イシュテナ
- 大賢者サリムの孫。祖父を探して旅をしている。トーテムを宿しており、リーリルの出身であるためフォースが得意。シルフェイド見聞録の主人公エシュターの先祖。既婚者だが、夫にはあまり愛情を感じておらず、(夫にとっては)笑えないジョークをかましては、その反応を楽しんだりしている。また、年齢にあわない美貌を持っている。
- その出自の割にはさほど強力なフォースは持っておらず、物理攻撃力もそこそこ程度と能力的には中途半端な感が否めない。その分転移のフォースを習得していたり、封印された扉を解錠できたりするなどの探索能力に優れる。
- アルバート
- 「時の扉」からやってきた傭兵。シルフェイド見聞録に登場するアルバートと同一人物であるが、当時よりも大きく(特に戦闘経験に関して)成長しており、鷲のトーテムを宿している。この世界では言葉が通じないため、当初は自分が救世主として呼ばれたことが分からなかった。女性経験に乏しく、女主人公と旅をしていると度々鼻血を噴き出すシーンがある。
- 仲間になる中では唯一フォースを扱うことの出来ないキャラであるが、反面肉弾系のスキルが非常に充実しており、物理攻撃に関してはトップクラスの性能を誇る。
- オーバ
- 謎の老婆。サーショの町で占い屋をやっている。不気味な笑いが特徴。昔はスタイルが良かった、とは本人の談。男性ヌード写真集を好んで集めている。かつてはリーリルで対魔王用のフォースの研究をしていたが、その研究がきっかけで研究所と対立し、今では数人の仲間と一緒にサーショの街近くの地下施設で密かに研究を続けている。以前は別の名を名乗っていたのだが、現在ではその名を捨て去って久しい。大賢者サリムとは友人の間柄で、オーバと名乗る以前の名もサリムは知っていた。
- 他の仲間に比べ攻撃、補助共に強力なフォースが使えるが、その分筋力や生命力は弱く、非常に打たれ弱い。
- シルエットノートには保健室の先生役で登場する。
- ウリユ
- シイルの町の薬屋の娘。予知能力を持っている盲目の少女。しかし外からやってきた主人公に関する事には予知の力が及ばず、純粋な興味を持つようになる。彼女に関しては様々なストーリー分岐がある。何故か地下が好きらしく、強いこだわりを持っている。
- 一切の装備品を身につける事が出来ず、初期装備も固定されていて取り外し不可。戦闘時は敵に狙われないという特性を持つ。また、封印された扉を開けられるという特技もある。
- セタ
- トカゲ人もとい竜人の戦士であり、砦の副隊長。実は女性である。義に熱く、残虐な殺戮などを絶対に許さない性格であり、主人公の行動によって主人公への好感度が大きく変化する。
- ファンの間で擬人化されることがある。大体は、凛々しい姿の女剣士として描かれてある事が多い。
- 特殊な状況下でしか仲間に出来ない割に、固有スキルや専用装備等の際立った特徴はなく、若干地味な印象は否めない。しかし各能力がバランス良く纏まっており、直接攻撃、後方支援共にそつなくこなす、いぶし銀の魅力を持っている。
- スケイル
- トーテムのスケイルが人間(の女性)に変身した姿。額の宝石と耳にトーテムであった時の名残が僅かばかり見受けられるが、その造形は殆ど別物と言って良いほどの豹変ぶり。ファンの間ではトーテムのスケイルというよりは、どちらかと言えばこの人間体スケイルに人気が集まっている模様。
- サポートに特化された能力を持つため、連携がツボにはまった時の強さは凶悪極まりなく、時にはボス級の敵ですら瞬殺してしまうほどの攻撃力を発揮する。反面スケイル自身の攻撃能力は低めであり、まさに上級者向けの仲間となっている。
- 因みにシルエットノートに登場するスケイルは、こちらの人間体スケイルがベースとなっている。
[編集] その他
- リクレール
- この大陸の創造主で、災いを回避するために主人公を生み出した。「始祖たる一角獣」のトーテムを持つ。世界で最初にトーテムの力を宿したと言われ、人々にトーテムの力を授けたとも言われている。頭に角がある。美しい見た目とは裏腹に少々だらしない面を持つ。ネーミングセンスに欠ける。シルエットノートでは女神様として登場する。
- 因みに昔、初めて剣を手にした際に使い方が分からず、3回ほど泣きそうになったことがあるらしい。
- シズナ/シン
- サーショの町に住む姉弟。主人公が男か女によって立場が入れ替わるキャラクター。男主人公であればシズナが、女主人公であればシンが、重い病気に罹っている。この病気は一日目の時点で既に意識不明になるほど進行しており、最終的には死に至る事となる。姉弟のうち健康体である方は、この病気の進行を少しでも遅らせるため、毎日森へ薬草を採りに行っている。完治のためには高価な薬が必要となるが、金銭的な余裕がないため手が出せずにいるのが現状。
- アルバートは彼らを、シルフェイド見聞録のある人物の先祖であると考えている。
- ガラン兄弟(ボー・ガラン/ドン・ガラン)
- 鍛冶屋ガラン堂の兄弟。24代目ガラン。彼らの先祖である初代ガランはガラン堂の創始者であり、伝説の武具の制作者でもある。子孫である彼らの制作した武具も評判が良く、また伝説の武器以外ならどんな武器でも修理する事が出来る。当たり前だが、家具は専門外のようだ。
- バーン王
- バーン城の城主。伝説の武器である太陽の剣を探しており、そのために多くの戦士達を募っている。城内では彼についての妙な噂があるが……。
- サリム
- 理力使い。50年前の戦いで魔王を倒した英雄の一人で、以後は大賢者と呼ばれた。大気の盾は彼が使用していた。6年前から行方不明になっている。主に炎のフォースを得意とするが、パンチで魔王にダメージを与えた事もある。
- アーサ
- 旅人。主人公が世界に降り立ったその日に世界一周の旅に出ており、旅先で何度か遭遇する事が出来る。初めてプレイする人にとっては道しるべのような存在。場合によってはアルバートと同行している。
- クラート
- イシュテナの夫。医者。万病の効く薬であるエルークス薬を売っている。妻によくいじられてしまう。2人目の子どもを欲しがっているらしい。
- セシル
- イシュテナとクラートの息子。幼いながらトーテムを宿しており、学校でも飛び抜けて優秀な成績を記録している。
- どちらかというと母親似のようで、常に冷静で落ち着いた雰囲気を漂わせている。
- ユーミス
- ウリユの母。シイルの街の薬屋の店主。本編では殆ど名前が出なかったためか、人気投票では(表示されている中では)最下位だった。ゲーム中ではわからないが、瞳の色は赤。
- メアリー
- エージスの娘。元はサーショの町の詰め所で働いていたが、父が魔王討伐に旅立つ時に城に預けられる。父が無事に帰ってくることを願っている。
- トカゲ兵隊長
- 正式な名前は不明(便宜上の名前は公式サイトの人気投票より)。セタの父親。強靱な精神力の持ち主であり、トカゲ兵の中でも屈指の実力者。基本的には武人肌の人物のようだが、必要とあらば卑怯な手段にも踏み切る決断力を持っている。
- テサ
- 竜人の子ども。穴に落ちて泣いていたところを主人公に助けられる。戦う力がないためか人間に狙われており、選択肢次第では悲劇の運命を辿る事になる。
- ゼイウス
- 剣士。50年前の戦いで魔王を倒した英雄の一人で、以後は剣聖と呼ばれた。故人。太陽の剣と大地の鎧は彼が使用していた。太陽の剣を折れる寸前まで酷使した事があり、あまり計画性のない人物であったと思われる。
[編集] 地名
- サーショ
- 主人公が降り立った地のすぐ側にある街。ガラン堂があり、それ故に島でも最強の武具が手に入る場所とされている。エージス率いる兵隊達の詰め所もあり、訓練やパトロールなどの業務に勤しんでいる。
- リーリル
- サーショの南にある街。理力の街とも呼ばれ、フォースの研究が盛んである。用水路が完備されており、美しい都会的な町並みが特徴。
- ムー
- リーリルより更に南、大陸最南部に位置する村。不思議な腕輪が売られており、そのためにわざわざ訪れてくる者も多い。ただし、これらの腕輪は非常に高価。またここには「時の扉」と呼ばれる遺跡があり、世界が危機に陥った時、ここから救世主が現れると言われている。
- シイル
- 封印の民が住まう街。サーショから直接行くには川を渡らないとたどり着くことができない。一日目の時点では川に掛かった橋が壊れており、南東の広大な森林地帯から迂回してくる必要があるため、スケイル以外のトーテムでは訪れるのに少々苦労する。ここには大地の鎧が安置されている。他にも図書館があり、この世界の歴史的な事件などが記録されている。
- 余談だが、この街で流れるBGMは見聞録のフォーンの街と同じである。
- バーン城
- サーショのすぐ南に建つ城。500年前に建てられ、バーン王が治めている。優秀な人材や何かしらの手柄を立てた人間のみが招待され、普段は入ることができない。
- 迷わずの森
- その名の通り、迷う事なく入り口まで戻されてしまう森。そのため反対側に抜ける事が出来ず、その先にあるものを確かめた者は殆どいない。未来の話であるシルフェイド見聞録にも、同じような場所が存在する。
- トカゲ兵の砦
- リーリルより東の森に位置する、竜人達の拠点の一つ。居住地区や酒場などもあり、のんきに暮らしている竜人もいるようだ。最近になって、戦争の準備でも始めたかのように、にわかに騒がしくなってきている。
- 禁術研究所
- リーリルから追放された、異端のフォース研究者達が住まう隠れ里。戦闘のみを目的とした、極めて強力なフォースを研究、開発している。
- 封印の神殿
- かつて魔王が現れた地に建てられた神殿。この神殿には強力な封印が掛けられており、これはあらゆるフォースを無効化するだけでなく、魔王の結界をも封じ込めてしまう。そのため、次の魔王が現れた際には、ここを決戦の地とする事を想定しているようだ。
[編集] 用語
- シルフェイド
- ゲームの舞台となる世界。リクレールが作った名もなき天空の島を旅することになる。今作はシルフェイド見聞録から見て過去の時代(それも相当に古い)とされており、また天空の島の存在も見聞録の時代には確認されていない。逆に今作の時代では天空大陸以外に人が住んでいる場所が確認されていない。
- トーテム
- 基本的な設定はシルフェイド見聞録に準ずる。ただしシルフェイド見聞録ではせいぜい常人の2~3倍程度の能力向上を得られる程度だったのに対し、今作では常人の数十倍以上にも及ぶ、まさに無敵の超人となりうる力が手に入る。未来からやってきたと思われるアルバートも、この世界ではトーテムの力が大幅に増すようだ。しかし竜人との戦いで多くの能力者が倒れ、今では数えるほどしか存在しない。
- また、今作では獣の姿はおろか明確な姿さえ持たないトーテムが殆どである(例外は主人公とアルバート)。
- フォース(理力)
- 基本的な設定はシルフェイド見聞録に準ずる。この世界の人々は基本的にフォースをある程度自由に扱う事ができ、戦闘のみならず日常生活に於いても活用されている。但しやはり個人差などはあるようで、特にトーテム能力者のフォースの力は常人とは比べ物にならないほど強力。全てのフォースは街で購入する事で習得できる(主人公限定・一度に習得可能な個数に制限がある)。主に理力の街リーリルにて盛んに研究されており、ゲーム内の時間が進行すると新たに幾つかのフォースが開発・改良され、買うことによって使用可能になる。
- 竜人(トカゲ人)
- 人間と敵対する種族。人間達からはトカゲ人と呼ばれているが、本来は竜人という名の種族。彼等もそのように自称している。殆どの者が人間と比べて屈強な肉体を持っており、竜人の兵士と並の人間の戦士ではまず勝負にならない。しかしトーテム能力者はやはり別格のようで、事実エージスは多数の竜人を相手に一方的な戦いを演じてみせていた(因みに素手の一撃で倒した事もあるとの事)。ただし、竜人側にもトーテム能力者に迫るほどの力を持った者が希に現れるようだ。
- 魔王
- 竜人達にとって王のような存在。白い首長竜の姿を持つ。500年前と50年前にそれぞれ現れ、世界を滅亡の危機に陥れた。魔王が現れる前兆として、世界中に雪が降ると言われている。強力な結界をその身に纏っており、ゲーム内に於いてはクリティカルかフォースによる攻撃でしかダメージを与える事が出来ない。ただし、この結界そのものを封じる手段も幾つか存在する。
- 太陽の剣・大気の盾・大地の鎧
- 伝説の鍛冶屋である初代ガランが、リクレールより授けられた三種の特殊な鉄を用いて作り上げた、魔王に対抗するための武具。特に太陽の剣の攻撃は全てクリティカルとなるため、ゲーム内に於いても魔王に対しての切り札的存在になっている。500年前の戦いではリクレールがこれらを身に纏って戦い、魔王を倒した。50年前の戦いでは剣士ゼイウスと賢者サリムがこれらを使用し、やはり魔王の打倒に成功している。しかしその際に剣士ゼイウスが太陽の剣を酷使し過ぎたため、戦いが終わる頃には殆ど折れてしまう寸前の状態だった。ただ太陽の剣は、年月を経た現在では多少回復しているらしい。
- 因みに伝説の武器は他にも存在し、同じように全ての攻撃がクリティカルになる特性を持っている。太陽の剣のような自己再生能力を持っているのかは今のところ不明。
- バカには見えない服
- ある場所で買うことができる防具。言うまでもないが裸の王様が元ネタであり、装備すると主人公が裸になる。防御力は無いが特殊効果は非常に有効。
- 作品中でも屈指のネタアイテムで、やたらにこだわる主人公や周囲の反応などがあまりに強烈であり、多くのユーザーの心を掴んだ。作者も気に入っているのか後の作品やサイトの画像など、この装備へのオマージュと見られる場面が数多く見受けられる。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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