ロジャー・ゼラズニイ
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ロジャー・ゼラズニイ(Roger Joseph Christopher Zelazny, 1937年5月13日 - 1995年6月14日)はアメリカオハイオ州クリーヴランド生まれの小説家、SF作家、ファンタジー作家。ゼラズニイ(早川書房、東京創元社、サンリオ)の表記はセラズニイ(サンリオ)、セラズニィ(角川書店)、ゼラズニーとも。
神話をモチーフにした華麗なスタイルとアクションが人気を呼ぶ。1960年代に、サミュエル・R・ディレイニー、ハーラン・エリスンらとともにアメリカン・ニューウェーブとも呼ばれた。 1970年代以降は、ファンタジーとSFを融合させた作品を多く書いた。 また、多数の作家が競作形式で小説を書く「ワイルド・カード」にも参加した。
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[編集] 略歴
- 1959年、ウェスタン・リザーヴ大学の心理学科を経て英文学科卒業。同年、コロンビア大学に学士入学。
- 1962年、エリザベス朝およびジェームズ1世朝演劇で比較英文学修士号取得。クリーヴランドの社会保障局(社会保険局オハイオ支局)に就職してSFを書き始め、1962年に短編「Passion Play」が「アメージング」誌に、「Horse man」が「ファンタスティック」誌に掲載されて作家デビュー。翌1963年に発表した「伝道の書に捧げる薔薇」がヒューゴー賞候補となって脚光を浴びる。
- 1966年、最初の長編「わが名はコンラッド」(This Immortal)を出版。
- 1969年より専業作家となる。
- 1995年、肝臓癌により死去。
[編集] 作品
[編集] 作品リスト
長編小説
- 『わが名はコンラッド』This Immortal 1965年(雑誌初出時は「...And Call Me Conrad」)
- 『ドリーム・マスター』The Dream Master 1966年
- 『光の王』Lord of Light 1967年
- Isle of the Dead 1969年
- Creatures of the Light and Darkness 1969年
- 『地獄のハイウェイ』Damnation Alley 1967年
- 『影のジャック』Jack of Shadows 1971年
- 『われら顔を選ぶとき』 Today We Choose Faces 1973年
- 『イタルバーに死す』To Die in Italbar 1973年
- 『燃えつきた橋』Bridgh of Ashes 1976年
- 『砂のなかの扉』Doorways in the Sand 1976年
- 『怒りの神』Deus Irae 1976年 (フィリップ・K・ディックとの合作)
- 『ロードマークス』Roadmarks 1979年
- 『魔性の子』 Changering 1980年
- 『外道の市』Madwand'7 1981年
- 『コイルズ』Coils 1982年 (フレッド・セイバーヘーゲンとの合作)
- 『アイ・オブ・キャット』Eye of Cat 1982年
- The Black Throne 1990年 (フレッド・セイバーヘーゲンとの合作)
- A Night in the Lonesome October 1993年
「真世界アンバー」シリーズ(The Chronicles of Amber)
- 『アンバーの九王子』Nine Princes in Amber 1970年
- 『アヴァロンの銃』The Guns of Avalon 1972年
- 『ユニコーンの徴』Sign of the Unicorn 1975年
- 『オベロンの手』The Hand of Oberon 1976年
- 『混沌の宮殿』The Courts of Chaos 1977年
「新・真世界アンバー」シリーズ
- Trumps of Doom 1985年
- Blood of Amber 1986年
- Sign of Chaos 1987年
- Knight of Shadows 1989年
- Prince of Chaos 1991年
「ディルヴィシュ」シリーズ
- 『地獄に落ちし者ディルヴィシュ』The Damned Dilvish 1981年 (連作短編集)
- 『変幻の地のディルヴィシュ』The Changing Land 1981年
- 『Dilvish, the Damned』1982年 (短編集)
他の短編集
- 『伝道の書に捧げる薔薇』The Doors of His Face, the Lamps of His Mouth 1971年
- 『わが名はレジオン』My Name Is Legion 1976年
- 『キャメロット最後の守護者』The Last Defender of Camelot 1980年
- Unicorn Variations 1983年
- Manna from Heaven 2004年
[編集] 受賞歴
- 1965年 『我が名はコンラッド』ヒューゴー賞 長編小説部門
- 1965年 He Who Shapes ネビュラ賞 中長編小説部門
- 1965年 「その顔はあまたの扉、その口はあまたの灯」"The Doors of His Face, the Lamps of His Mouth" ネビュラ賞 中編小説部門
- 1967年 『光の王』ヒューゴー賞長編小説部門
- 1972年 Isle of the Dead アポロ賞
- 1976年 「ハングマンの帰還」Home is the Hangman ヒューゴー賞 中長編小説部門、 ネビュラ賞中長編小説部門
- 1979年 The Last Defender of Camelot" Balrog賞短編部門
- 1982年 「ユニコーン・ヴァリエーション」 Unicorn Variation ヒューゴー賞 中編小説部門、1984年 星雲賞海外短編部門
- 1983年 Unicorn Variations ローカス賞短編集部門、Balrog賞短編集/アンソロジー部門
- 1986年 「北斎の富嶽二十四景」24 Views of Mt. Fuji, by Hokusai ヒューゴー賞中長編部門
- 1986年 Trumps of Doom ローカス賞ファンタジー部門
- 1987年 「永久凍土」Permafrost ヒューゴー賞中編小説部門
[編集] 映画化作品
- 「世界が燃えつきる日」Survival Run Damnation Alley ジャック・スマイト監督 1977年 原作『地獄のハイウェイ』