ロッカー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ロッカー(locker)とは、オフィス家具の一つで、公共の場において鍵がかけられる小物などをいれる戸棚のことである。
会社などの更衣室で衣服をしまうために利用されたり、学校で個人の教材をしまっておく用途などで使われる。
ロッカーのある部屋のことをロッカールームという。
目次 |
[編集] コインロッカー
コインロッカーは、硬貨による自動課金システムが搭載されたロッカーである。有料のものと無料のものがある。主に、鉄道駅の構内や駅前に設置されている例が多いが、小売店の入口や公衆浴場の脱衣所などに設置されている場合もある。手荷物を保管する目的で利用される。
[編集] 利用方法
コインロッカーを利用するには、まず荷物をロッカーの中に入れ、扉を閉める。次にコイン投入口に指定された金額の硬貨を投入する。これによってロッカーを施錠して備え付けられた鍵を抜くことができるようになる。荷物を引き取るときは鍵を元の鍵穴に挿して回せば、扉が開いて荷物を取り出すことができる。
[編集] 課金システム
有料のコインロッカーの料金はロッカーのサイズによって異なり、大きいサイズほど料金が高額になる。また単位時間に対して料金が設定されており、1日単位でロッカーを貸し出すものが多いが、近年は6時間単位などより細かい時間に設定されている場合がある。1日単位の場合は午前0時、それより短い設定がされているものは預けた時間から数えて設定時間を過ぎると延長料金が発生し、その場合は荷物の引き取りの時に延長料金をロッカーのコイン投入口に支払わなければならない。
[編集] 無料のコインロッカー
無料のコインロッカーは、荷物引き取り時に料金が払い戻されるようになっている。収益目的ではなく、専ら盗難防止目的で設置される。この場合、荷物を預ける際に支払う硬貨はデポジットの意味合いを持ち、鍵を持ち去るいたずらを防止する。
[編集] 収容が原則として禁じられているもの
- 現金
- 貴重品
- これらは盗難に万が一あった場合でも設置所有者・あるいは設置場所の店舗は一切責任をもてないため
- 動物
- 死体
- 危険物(爆発物や火気など)
[編集] その他
最近では、携帯電話の番号を鍵代わりに使用できるコインロッカーも存在する。又、電子マネーを決済手段、兼、鍵代わりに使用できるコインロッカーも実用化され、徐々に増加中である。