ローデシア問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ローデシア問題とは、ローデシアが白人国家だった頃と、黒人国家のジンバブエとして独立した以降の諸問題を指す。
ローデシアと呼ばれた頃のジンバブエは、南アフリカ共和国と並ぶ白人国家であり、人種差別国家であった。
1980年に黒人に政権移譲が行われると、ムガベが大統領に就任した。 最初は複数政党制を採用したムガベであったが、間もなく野党・ジンバブエ・アフリカ愛国同盟を、大統領与党・ジンバブエ・アフリカ民族同盟に吸収し、独裁を確立した。
ムガベは、主要ポストを親族で独占し、国庫も私物化した。大統領選挙では、不正選挙が常態化した。財政が悪化すると、白人に責任を帰して逆差別を行い、白人所有の土地を接収した。
600%と言われるインフレーションと、それに追い討ちをかけるようなAIDSの蔓延。JICAで野球指導に赴き、ジンバブエにそのままいついた日本人も、「子どもに野球をさせるとおなかをすかせる」と言われ、撤退を余儀なくされたという。