ヴァトナヨークトル氷河
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
ヴァトナヨークトル(Vatnajökull、英語: Lake glacier(氷河湖))は、アイスランドで最大の氷河である。この氷河は、島の南東に位置し、国土の8%をおおっている。8,100 km²の広さがあり、体積ではヨーロッパで最大、面積では(スヴァールバル諸島北東島のen:Austfonnaに次いで)2番目に大きい氷河である。
平均の厚さは400mで、最大の厚さは1000mに及ぶ。アイスランドの最高峰en:オーライヴァヨークトル(2,110 m)は、ヴァトナヨークトルの南の端、スカフタフェットル国立公園付近に位置する。この氷河は、en:氷帽に分類されている。
この氷河の下には、アイスランドの多くの氷河の下と同様に、いくつかの火山がある。例えばen:グリームスヴォトンのような火山湖は、1996年の大en:氷河洪水の原因となった。これら湖の下の火山は、2004年11月にも相当な規模の、しかし短期間の噴火を引き起こした。
ヴァトナヨークトルは、最近数年間、次第に縮小している。おそらく、気候変動と最近の火山活動が原因と考えられる。