ヴィクトリア (スウェーデン王女)
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ヴィクトリア王女(Kronprinsessan Victoria, Victoria Ingrid Alice Désirée Bernadotte,1977年7月14日生まれ)はスウェーデン(ベルナドッテ王朝)現国王カール16世グスタフと王妃シルヴィアの第1子であり、スウェーデン王位継承者(女性王太子)である。弟にカール・フィリップ王子、妹にマデレーン王女がいる。
それまでは男子にしか継承権を認めていなかった王位継承法(スウェーデン憲法の一部; スウェーデンには単一の法律としての憲法が存在せず、統治法、王位継承法、出版の自由に関する法律、表現の自由に関する基本法の4つの基本法が憲法を構成している)が改正されたことにより、1980年1月1日正式に女性王太子となった。
1996年ストックホルムの高校卒業後、フランスのアンジェールにある西部カトリック大学に1年、米国のイエール大学に2年留学した。
スウェーデンの政治制度や経済を研究し、過去に神経性無食欲症(拒食症)を患ったことがあるため、この病気の予防や対策に携わる活動にも熱心である。
ニューヨークの国連本部やワシントンD.C.のスウェーデン大使館で訓練生として働き、3週間スウェーデン陸軍に服務したこともある。最近は国家元首としての準備のため公式行事に参加する機会が増えている。2005年4月には愛知万博視察のため来日した。