三光
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『三光』(さんこう)とは、第二次世界大戦後、中国の戦犯収容所に収容された日本人戦犯が執筆、神吉晴夫が編集し、光文社カッパブックスから出版された戦争犯罪に関する手記である。
出版の経緯
神吉は、1956年夏、中国の旅客機に乗った際、中国の日本人戦犯が軍事法廷で審判されるという『人民日報』の記事の中に、戦犯が自分たちの犯した罪を謝罪し、今後、平和のために尽くすと書かれていたことに興味を覚えた。そこで、中国の新聞記者などのつてを頼り、82編、400字詰め原稿用紙1,589枚に及ぶ戦犯の手記を入手した。当時、戦後12年がたって、改めて戦争に対する反省の念への議論の契機となることを願い、この本を出版する決心をしたという。
関連項目
関連文献
- 神吉晴夫編『三光 日本人の中国における戦争犯罪の告白』(光文社カッパ・ブックス、1957年)
- 中国帰還者連絡会編『新編三光 中国で、日本人は何をしたか 衝撃の告白手記. 第1集』(光文社Kappa novels ドキュメントシリーズ、1982年8月)ISBN 4-334-02479-3
- 中国帰還者連絡会編『三光 完全版三光』(晩声社、1984年5月)