上信電鉄6000系電車
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6000系電車(6000けいでんしゃ)は、上信電鉄が所有する通勤形電車。上信電鉄のオリジナル車両である。
[編集] 概説
1981年に新潟鐵工所(現:新潟トランシス)でクモハ6001-クモハ6002の2両編成1本が製造された20メートル3扉車。
上信電鉄初の冷房車であり、群馬県の設備近代化補助による旧型車置き換えと、急行・準急を新設するダイヤ改正などのために製作された。1000系電車を基にして作られたため外見は酷似しているが、はじめから2両編成であることや、千鳥式でクロスシートを配置(外見上、クロスシートの部分だけ窓が2連ユニットになっている)するなどの特徴がある。なお、クモハ6002のパンタグラフは上信の電動車の大半とは逆に高崎側についている。
ベージュ色の車体にブルーとオレンジの2本のストライプを入れた塗色でデビューしたが、1984年12月21日に正面衝突事故でクモハ6001の前面が大破、復帰した際にはそのイメージ払拭のため、250形と同じようなオレンジとブラウンのストライプに変更された。
上信電鉄で唯一メロディーホーンを搭載している。
また、車内放送用に旧国鉄の特急電車などに装備された鉄道唱歌のチャイムを搭載している。
しかし、メロディーホーン・鉄道唱歌チャイム共に、普段は使用されていない。
[編集] 現状
日野自動車株式会社製トラック・バスの販売会社に当たる群馬日野自動車株式会社の広告車となり、今でも上信電鉄の主力として活躍している。車両全体には、1996年の通称パリ~ダカールラリー(96年はグラナダ~ダカール)でクラス優勝した日野レンジャーのカラーリングを採用しており、太陽と月が描かれた電車は、「昼も夜も働く車=トラック・バス」というコンセプトに基づいたデザインとなっている。又、前面には(H)のエンブレムとHINOのオーナメントが取り付けられて、さらに下部にはラジエーターフィンブレードよろしく黒い波板をはめ込んでいるため、一見日野自動車製の電車のように見える(もちろん日野自動車は電車の製造実績がない)。
またクロスシート(クモハ6001は下仁田側、クモハ6002は高崎側を向いた固定式だった)は乗客からの評判があまり良くなく、通路幅拡大と優先席を設置するために2005年12月にロングシート化された。
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