上町断層
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上町断層(うえまちだんそう)とは、大阪府を南北に貫く活断層である。 大阪府北部の豊中市から大阪市内の上町台地の西の端を通り、大阪府南部の岸和田市にまで続く。長さは約40キロメートルになる。断層の東側が西側に乗り上げることで、千里丘陵や上町台地を形作った。
一つの断層ではなく、大阪府北部の豊中市から吹田市までは佛念寺山断層(ぶつねんじやまだんそう)と呼ばれる。その南の大阪市内の上町断層の本体を経て、さらに南の長居断層(ながいだんそう)、大阪市を南にぬけて、和泉市や岸和田市にかけての坂本断層(さかもとだんそう)、久米田池断層(くめだいけだんそう)と続く。このほかにも平行して、いくつかの派生した褶曲があり、すべてをあわせて上町断層帯とも呼ぶ。
吹田市の江坂や大阪市の都心部、大阪府庁の真下など、都市の重要な施設や人口密集地を通っており、上町断層で地震が発生すると大きな被害が予測される。しかも上町断層の過去の活動歴を調査した結果、最終活動から9000年以上と相当期間経過しているとされ、要警戒の活断層である。 標高が高い上町台地は古くからの半島で地盤がしっかりしている。しかし、地盤の低い周辺地域は近年の埋め立て地であり地震時の液状化などが懸念されており、地盤の高い上町台地中心部は地震時の被害が少ないと言われている。
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