不換紙幣
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不換紙幣(ふかんしへい)とは、本位貨幣たる金貨や銀貨との交換が保障されていない紙幣のことをいう。19世紀から20世紀中盤における紙幣は、本位金貨や銀貨との交換が前提とされていた兌換紙幣であったので、それに対して、不換紙幣という名称がつけられた。
現在の先進諸国が発行する紙幣は、まず間違いなく不換紙幣である。政府がインフレーションなどが発生しないよう通貨供給量の調整や経済政策によって、通貨価値に対する信用を維持しているため(管理通貨制度)、金による価値の裏づけがなくとも、不換紙幣は安定して流通している。
[編集] 歴史
1236年にモンゴル帝国が歴史上初めての不換紙幣・交鈔を発行。