世界語 74・07
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世界語 74・07 (せかいご74・07、せかいごシエソーシ)は、WUM(World Unification Movement:総裁 高世一成)が世界連邦の建設を目標に考案した人工言語。1967年3月16日「世界語 74・07」(出版・WUM総本部)によって発表された。 世界文字はアラビア数字と謳い、算用数字およびそれに「圏点」を付すことで計30文字の音節文字を使用。その他ピリオドやクエスチョンマーク、また固有名詞を表す「特字」がある。単語は文字数で品詞を判別する。(例:3文字→動詞、4文字→名詞 など。)文法に関しては「講読篇」全70課にわたって解説しているが、後半例文の提示のみで説明が省略されていたり、語順等に関して一貫した見解をとらず、不明瞭である。 書籍も上記のもののみで、現在この言語使用者はいないと推測される。
[編集] 文字
アラビア数字そのままで正字、左に点を付せば側字、上に点を付せば天字となる。各文字に1音節当てられている。また、筆記体や大文字も存在する。
正字
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 0 |
ア | イ | ウ | エ | オ | カ | シ | ツ | ネ | コ |
側字
ハ | ミ | ユ | レ | ワ | サ | チ | ヌ | ヘ | ソ |
天字
ラ | リ | ル | メ | ロ | タ | ニ | ム | テ | ト |
例) は「シエソーシ」と読む。(後ろから2つめは長く読む)
[編集] 単語
自然言語を使用すると不平等が生じるとのことから、単語と意味の関係は完全に恣意的である。しかし以下の例のように…
例)「あ」の部
- あい(藍) indigo
- あい(愛) love
- あいきょう(愛嬌) charm
- あいけん(愛犬) one's ped dog
- あいこく(愛国) love one's country
- あいさつ(挨拶) greeting
といった具合に五十音順に単語が決定されており、特定の言語の影響の全くない言語とは言いがたい。