中村錦之助 (2代目)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2代目中村錦之助(にだいめ なかむらきんのすけ、1959年(昭和34年)9月29日 - )は歌舞伎役者。本名は小川信二郎。屋号は萬屋。紋は桐蝶、方喰。四代目中村時蔵の次男で兄は五代目中村時蔵。叔父に俳優の萬屋錦之介、中村嘉葎雄。従兄弟に二代目中村獅童他。
1964年(昭和39年)7月歌舞伎座『宮島のだんまり』で中村信二郎の名で初舞台。端正な顔立ちとスマートな体格で二枚目を得意とする。長く市川猿之助門下で出演していたが、1997年(平成9年)より中村富十郎 (5代目)について古典歌舞伎を中心に経験を積んでいる。平成10年代における歌舞伎役者は立役(主に実事)を得意とするベテランとその子らの世代による人材が豊富だが、その間の世代の層が薄く中堅の二枚目役者として貴重な存在となっている。舞台では『仮名手本忠臣蔵』の斧定九郎や『義経千本桜』の主馬小金吾のような役を演じる事が多いが、近年では『双蝶々曲輪日記』の山崎屋与五郎(平成15年1月・国立劇場)、『芦屋道満大内鑑・葛の葉』の安倍保名(平成15年6月・歌舞伎座)等主要な役を演じる機会を増やしている。平成19年2月、歌舞伎座での『仮名手本忠臣蔵・大序』の足利直義役が信二郎としての最後の出演となった。
2007年(平成19年)4月歌舞伎座『鬼一法眼三略巻・菊畑』の虎蔵実は牛若丸(初代錦之助が映画界へ行く前、歌舞伎俳優として最後に演じた役)と『双蝶々曲輪日記・角力場(すもうば)』の放駒長吉と山崎屋与五郎で、2代目中村錦之助を襲名。
[編集] 主な出演作
[編集] 歌舞伎
上記以外のもの。
[編集] 映画
- たそがれ清兵衛 藩主
- 沓掛時次郎・遊侠一匹 太郎吉