中空知防衛軍
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『中空知防衛軍』(なかそらちぼうえいぐん)は、あさりよしとおの漫画。ロボットものSF作品である。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 概要
初出は、徳間書店 の雑誌「リュウ」1985年11月号 – 1986年7月号にかけて5回連載された。のちにアニメージュコミックススペシャルから単行本として刊行(1989年)。この時、あとがきでは完全新作として書き直したものを発表することを公約している。本書には巻末に短編2本、『巨大ロボ北海道に現わる』『復活! 無節操超超巨大戦闘兵器』を収録している。
[編集] 内容
ある日、中空知では局地的地震の発生、謎の円盤や怪しい人影の目撃が相続いていた。二人の女子高生は、ふとしたきっかけで謎の人物の暗躍を目のあたりにしてしまい、宇宙人の侵略計画に巻き込まれていくことになる。自衛隊の兵器も通用しない宇宙人の兵器に唯一対抗できるのは、地球防衛軍の秘密兵器のみであった……しかし、防衛軍も公務員であり、すべての侵略対応はお役所仕事のペースでなされるので、主人公二人は不安を覚える。そして彼女たちは防衛軍の装備を強奪して、独自の作戦で自分たちも反撃に移るのであった。
本作のストーリーは、タイトル名が示す通り、北海道の一地方、中空知の滝川市を舞台としている(冒頭では一応、すべて架空のものであり、実在の地名や人名とは関係ないと断っているが)。
あさりの高校時代の様子が描かれており、防衛軍基地の施設は、同市内にある、(当初の)北海道開発局の事務所にあった木工職員の作業事務所(プレハブ小屋)である。また、主に舞台となっているのは、滝川高校(あさりの母校。中空知から北空知にかけての大学進学希望者が集中するため、道央圏でも比較的有名な進学校。)である。校舎は当初の外観、内部描写等は比較的忠実。現在は新校舎になり、当時の校舎は現存しない。
異星人が使用するロボット兵器「ホゲラ」は、映画『地球防衛軍』に登場したモゲラのパロディ。またホゲラMk-Ⅱのパイロットであるマツナガとシンデンの名は、『機動戦士ガンダム』の裏設定に登場するエースパイロット、シン・マツナガとジョニー・ライデンに因んでいる。