串田昇
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
串田 昇(くしだ のぼる 1923年4月21日-)は、日本の元プロボクサー。フライ級の強豪で当時「無冠の帝王」と呼ばれた。
[編集] 略歴
旧満州奉天市に生まれる。1942年、ピストン堀口の師である岡本不二の設立した不二拳に入門。同年9月にプロデビューし、いきなり9連勝(1分を挟む)を飾る。小柄だが、ボディ攻撃を得意とする激しいインファイターとして一躍人気者に。「ダンちゃん」の愛称で知られた。
1946年には白井義男と対戦、まだアルビン・R・カーン博士と出逢う前だった白井を5回TKOに屠ってのけた。1948年には堀口宏、花田陽一郎ら強豪と対戦、敗れたとは言え健闘を見せる。翌1949年、白井義男の持つ日本タイトルに挑戦したが、カーンの指導で生まれ変わった白井の前に判定で敗退。
その後1952年、スピーデー章と白井の返上したフライ級王座を争ったが判定負け。翌年のスピーデーへの挑戦も実らず、遂にタイトル獲得はならなかった。
引退後は芸能プロダクション経営を経て、静岡県清水市(現:静岡市)でボクシングジムを経営。
[編集] 主要戦歴
- 1946年12月14日、白井義男を5回TKO勝ちで破る。
- 1949年6月25日、白井義男の持つ日本フライ級タイトルに挑戦、10回判定負け。
- 1952年10月25日、スピーデー章の持つ日本フライ級タイトルに挑戦、10回判定負け。
- 1953年7月6日、スピーデー章の持つ日本フライ級タイトルに再度挑戦したが、10回判定負け。
カテゴリ: 日本のボクサー | 1923年生 | ボクシング関連人物のスタブ項目