京阪電気鉄道の急行創始
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京阪電気鉄道の急行創始(けいはんでんきてつどうのきゅうこうそうし)とは、京阪電気鉄道の急行列車の歴史について述べる。
日本の大手私鉄における急行-「料金不要の速達電車」として急行を始めて運転したのが京阪電気鉄道である。運行開始は1914年のことであった。
京阪本線は1910年に開業し、大阪天満橋と京都五条の間を当初1時間40分で結んだ。それは開業後、徐々に短縮されて、1912年には1時間20分となった。
その後、京阪の役員の中に、更なる速達を求めてノンストップの列車を運行する考えが生まれた。これに対しては反対意見もあったが、とりあえず終電の後に1本増発する形で実行が決定された。大阪京都を双方0時半に出発し、1時間で走破するというもので、1914年5月15日に運転を開始した。
急行は好評をおさめたため、1915年4月1日に朝夕4往復の増発が決定された。京阪本線では日本初の三灯式自動閉塞信号機を採用しており、それが威力を見せることになった。10月27日には起点駅を三条とし、1時間運転をそのまま維持した。12月には、四条に停車する急行も2本設定された。
1916年4月1日には、従来の急行を最急行と呼ぶようになり、枚方東口駅、中書島駅、伏見桃山駅、七条駅、五条駅と主要駅に停車する列車を設定、これを新たに急行と呼ぶことにした。急行は24分間隔で運転された。
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