今村俊也
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
今村俊也(いまむら としや、昭和41年(1966年)3月29日 -)は、囲碁の棋士。奈良県出身、関西棋院所属、苑田勇一九段門下、九段。新人王戦優勝、碁聖戦挑戦者など。独創的かつじっくり手厚く構える棋風で「世界一厚い碁」とも呼ばれる。
目次 |
[編集] 経歴
13歳の時に子供囲碁教室を通じて苑田九段に入門。1980年入段。藤沢秀行の研究会に参加、同年の依田紀基とともに若手有望株として期待され「東の依田、西の今村」と称される。1982年棋聖戦四段戦で優勝。1984年に新人王戦で、決勝で橋本雄二郎五段を2-1で破って優勝。同年の新鋭トーナメント戦では、依田紀基五段を破って優勝。1989年に碁聖戦挑戦者となるが、小林光一碁聖に1-3で敗れる。1990年九段。名人戦リーグでは29期(2003-4年)から3期在籍し、29期5勝3敗、30期6勝2敗と連続3位となる。
1993年にNHK囲碁講座講師を務める。門下に長谷川広六段。康子夫人はアマチュア強豪であり、TV司会などでも活躍。
[編集] タイトル歴
- 関西棋院第一位決定戦 1994、98、2000、02年
- 新人王戦 1984年
- 新鋭トーナメント戦 1984年
[編集] その他の棋歴
- 新人王戦 準優勝 1985年
- 棋聖戦 四段戦優勝 1982年、八段戦優勝 1989年
- 碁聖戦 挑戦者 1989年
- NHK杯 準優勝 2000、06年
- 日中スーパー囲碁
- 1986年 2-1(○芮廼偉、○張璇、×銭宇平)
- 棋聖戦リーグ3期、名人戦リーグ3期、本因坊戦リーグ1期
- 農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦
- 2006年 0-1(×彭筌)