佐賀関半島
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佐賀関半島(さがのせきはんとう)は大分県大分市の東端(旧佐賀関町)に位置する半島。地名の由来はかつてこの地に航路の関司(見張り番)が置かれたことに因む。今日では関サバ、関アジの産地として名高い。
[編集] 自然
佐賀関半島の北側は伊予灘、南側は豊後水道の臼杵湾に属し、その境界になっている。速吸瀬戸を挟んで、愛媛県側の佐田岬半島と相対。中央構造線の三波川変成帯に属し、構成される地質も佐田岬半島と同じ変成岩となっている。沿岸部は岩礁や入り江が多く、風光明媚な海岸線が続き、日豊海岸国定公園に含まれる(一方、沖合にある無人島の高島は瀬戸内海国立公園の指定区域である)。
[編集] 産業
一本釣りなどを中心とする沿岸漁業が盛ん。特に生でも食べられることで有名な鯖、関サバや関アジは全国的に知られたブランドとなっている。また、この特産物の存在は多くの観光客を呼び込む好材料でもある。他にはフグも獲れ、臼杵市ではふぐ料理が名物となっている。農業では半島南部の一尺屋地区などでミカン栽培が盛ん。
鉱業も主力産業であり、ジャパンエナジー系列子会社である日鉱金属の精錬所がある。古くは原料鉱石を運搬するため、佐賀関鉄道が敷設されていた。同精錬所は佐賀関発展の契機ともなったが、公害問題も発生している。
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