元祖かに寿し
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元祖かに寿し(がんそかにずし)は西日本旅客鉄道(JR西日本)鳥取駅で販売している駅弁で、アベ鳥取堂が製造・販売している。
[編集] 歴史
1952年(昭和27年)にアベ鳥取堂が販売を始めた。全国で初めて販売された「かに寿司」の駅弁である。当初は冬季限定の販売だったが、1958年(昭和33年)に同社がかにの身の保存技術を開発し、通年販売が可能になった。かに寿司の通年販売も全国で初めてのことだった。
[編集] 外観・内容
形態としてはかにちらし寿司である。かにの甲羅をかたどった八角形の曲物の容器に盛られた酢飯にかにのほぐし身と錦糸卵が乗る。つけ合わせとして、潮吹き昆布と奈良漬けがつく。
かには鳥取県および兵庫県北部の漁港に水揚げされた地元産を使用している。米・酢もオリジナルにこだわり、販売開始当時の製法を守り続けている。
アベ鳥取堂のかに寿しの商品ラインアップとしては、次のような品がある。
- 山陰かにめし
- かにを炊き込んだ飯に、かにのほぐし身とはさみが乗る。容器もかにをかたどっている。
- お好みかに寿し
- かに幕の内
- ほかほか駅弁蟹めし
- 特撰笹かに・かに味噌入り
- 酢飯の上にかにのほぐし身とかにの脚のむき身が乗る。かに味噌も散りばめられている。