全日本小学校バンドフェスティバル
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全日本小学校バンドフェスティバル(ぜんにほん-)は、社団法人全日本吹奏楽連盟と朝日新聞社が主催し、毎年11月に開催されるフェスティバル。1982年に全日本吹奏楽コンクールが30回を迎えたのを記念し、その小学校部門という位置付けで創設、第1回の全国大会が開催された。
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[編集] 規定など
[編集] 規定
参加資格は、参加者のすべてが全日本吹奏楽連盟に加盟登録された小学校に在籍していることであるが、他の全日本吹奏楽連盟主催のコンテストとは違い、複数の小学校による合同バンドでの参加も認められている。なお、同一の奏者が複数の団体から出演することは禁止されている。
参加を希望する団体は、まず該当地域の吹奏楽連盟に加盟登録を行った上で、参加申込をする。主な規定として、演奏時間は8分以内など。審査は、7人の審査員が技術・表現の観点からそれぞれABCDEの5段階によって評価を行う。演奏時間を超過した団体以外の全団体に対して優秀賞を贈呈するが、特に優れた団体に対してグッドサウンド賞が併せて贈呈される。
吹奏楽・金管バンド・マーチングバンドなどの出演を想定したコンテストであり、木管楽器・金管楽器・打楽器を中心とした編成を前提としている。課題曲や課題規定が課せられておらず、座奏で吹奏楽の演奏を披露する団体だけではなく、マーチングを披露するバンドや、金管バンド編成で出場するバンドもあるなど、バリエーションが豊富である。
なお、3年間連続して全日本小学校バンドフェスティバルの本選(全国大会)に出場した団体は、その翌年は県大会や支部大会といった下部の大会も含め、小学校バンドフェスティバルに参加することができない。この制度は、通称「三出制度(もしくは、三出休み)」と呼ばれている。この栄誉を勝ち取った団体は、全日本吹奏楽連盟より「国民文化祭・吹奏楽の祭典」もしくは「国民文化祭・マーチング・バトントワリングの祭典」への出場が推薦される。
[編集] 予選
参加団体はまず都道府県予選に参加する。審査の上代表が決められ、上位大会である支部大会(北海道・東北・東関東・西関東・東京・東海・北陸・関西・中国・四国・九州)へと進み、そこで審査の上代表権を得ると全日本小学校バンドフェスティバル本選(便宜上以下「全国大会」と記す)へと進む。全国大会の審査は上述の方法で行われるが、各支部、都道府県大会ごとに審査方法、審査員の人数は異なっている。
なお、支部によっては府県大会が開催されず、直接支部大会から参加するところもある。
[編集] 会場
全日本小学校バンドフェスティバルは、各支部の持ち回りで開催されるが、ここ数年の傾向として全日本マーチングコンテストの前日に同じ会場(千葉県の幕張メッセと大阪府の大阪城ホール)で開催されている。 各支部、都道府県での予選はその地区の体育館などが主に使われる。
過去の会場
- 第1回(1983年) 東京簡易保険ホール(東京都)
- 第2回(1983年) 長野県民文化会館(長野県)
- 第3回(1984年) 神戸文化ホール(兵庫県)
- 第4回(1985年) 瀬戸市文化センター(愛知県)
- 第5回(1986年) 市川市文化会館(千葉県)
- 第6回(1987年) 福岡サンパレス(福岡県)
- 第7回(1988年) 岩手県民会館(岩手県)
- 第8回(1989年) 岡山市民会館(岡山県)
- 第9回(1990年) 浜松アリーナ(静岡県)
- 第10回(1991年) 観音寺市民会館(香川県)
- 第11回(1992年) フェニックスプラザ(福井県)
- 第12回(1993年) 茨城県民文化センター(茨城県)
- 第13回(1994年) 尼崎市アルカイックホール(兵庫県)
- 第14回(1995年) アクトシティ浜松(静岡県)
- 第15回(1996年) 府中の森芸術劇場(東京都)
1997年より全日本マーチングフェスティバルと統合開催の形になる。 前述の通り,幕張メッセと大阪城ホールで開催されるようになった。
[編集] 関連の大会
[編集] 全日本吹奏楽連盟の主催による大会
など
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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