公安委員会 (フランス革命)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
公安委員会(こうあんいいんかい, Comité de salut public)は、フランス革命期の独裁統治機関である。
[編集] 概要
公安委員会は、1793年4月6日、国民公会において国防委員会に代わる委員会として設置された。14名の委員からなり、審議は秘密で、執行権は「全てのこと」に及んだ。フランス革命戦争にあたって戦時体制を確立することが設置の目的であったが、ロベスピエール派による恐怖政治の事実上の執行機関として機能した。1794年7月27日のテルミドール9日のクーデターを経て機能は弱められ、外交と軍事を管轄とする、他の委員会と同等の組織となった。
[編集] 主な委員
- ベルトラン・バレール・ド・ヴュ-ザック
- ジャック・ニコラ・ビョー=ヴァレンヌ
- ラザール・ニコラ・マルグリット・カルノー
- ジャン=マリー・コロー・デルボワ
- ジョルジュ・オーギュスト・クートン
- ジョルジュ・ジャック・ダントン
- マリー・ジャン・エロール・ド・セシェル
- ロベール・ランデ
- マクシミリアン・ロベスピエール
- ジャン・ボン・サン=タンドレ
- ルイ・アントワーヌ・ド・サン・ジュスト
- ジャン=ランベール・タリアン
[編集] 参考
- 公安委員会の委員の全リスト
- フランソワ・フュレ(他)著, 河野健二(他)訳, 『フランス革命事典〈1〉』, みすず書房 (1995/7), ISBN 4622034980